NHKアニメ『ブレーカーズ』あきらめたらそこで試合終了…パラアスリートの可能性が無限すぎる第4話

ブレーカーズ | NHKアニメワールドより

 異端のスポーツ科学者・成田錬と出会った少年少女たちが成田からヒントを得て パラアスリートとして“可能性の扉”を開き成長していくアツいストーリー。「車いすバスケットボール編」第4話がオンエアされた。

 車いすバスケットボール編は今回でラスト? 地区予選の対戦相手が決まるが、それが前回練習試合を行ったチームレッドアローズと知り、前回のいやな記憶がよみがえってしまう海。

 せっかくレギュラーに入れたのだから、前回の屈辱を払拭せねばとハヤトとユウキに協力を仰いで「自分だけのボール感覚の見つけ方」を模索する。

 それには基礎練習を繰り返して感覚を手に入れるしか方法がないだろうと言われる。海はもともと足だけではなく、手の指の数が足りないという特徴があることから、ボール一つ掴むのにも他の人とは違うやり方が必要となるからだ。

 左手は2本の指、右手は4本指、この手でボールを掴み、投げ、シュートを打つのは至難の業である。だが彼は必至にいつでもどこでもボールに触れ、自在にボールを操れるように努力した。

 これが自分の限界なのではないかと落ち込む様子を母に見せてしまう場面もあったが、母から「海はいつも限界かも、と思った限界を超えてきてたから大丈夫」と背中を押してくれた。諦めなければそこは限界ではない。

 その言葉を胸に海はとうとう試合当日を迎える。見るからに悪役然とするレッドアローズの面々は前回の練習試合とは違いスタメンを投入して挑んできた。

 海がレベルアップしてもまだまだ届かないレベルの高さに得点も入れられてしまう。リーダー格で常に海に突っかかってくる伊藤という男に「これがお前の限界だ!」とボールを奪われるが、その言葉で逆に火が付き「自分の限界は自分で決める!」と二本の指でゴールを決めた。

 試合を見に来ていた成田はこのゴールだけを見届けて試合会場を後にする。AIのタマはこの試合の展開をレッドアローズが勝利するだろうと計算するが、成田はこの試合に海たちの勝利を見ていた。海の可能性の扉が開いたのを見届けたからだ。 果たして結果はどちらになったのか、描写はなかったがそうだったと信じたい。

 そして、番組終了後、海のモデルとなった強化指定選手でありパラリンピックに出場する鳥海連志さんのインタビューが映された。彼は海と同じように左手の指が2本、右手が4本でバスケットボールや車いすを操っている。

 生まれた時からこの体で生きてきたから、どうやったらいいかを常に考え、バスケを楽しみたいと力強く語っていた。彼の出場するパラリンピックの車椅子バスケが今からとても楽しみだ。
(文=三澤凛)

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