アニメ『バビロン』ついに迎えた最終回 世界が出した結論とは……

【読む劇薬】と呼ばれた小説家・野崎まどさんのサスペンス小説「バビロン」シリーズのTVアニメ第12話がオンエアされた。

 アメリカ大統領のアレックスに、自殺を考えている少女との対話を求めた斎。拒否することは不可能だった。

 少女は19歳で妊娠、出産。その子供と慎ましく生活を送っていたが、突然の死が訪れた。愛すべきものを失った悲しみのどん底にいるため、どうしたらいいのか教えてほしいと大統領に訴えた。
 
 話を聞きアレックスは、は「自分と同じことで悩んでいる」と感じたようだ。彼もまた、今回の事態での最適解を求めて迷っている。だがあと少しで答えがでそうだからもう少しまってほしい。その間に君が自殺という答えを出したなら遠慮なく死ねばいいと思う。と率直な意見を述べた。

 彼女は自殺を思いとどまり、周囲から喝采があがる。この光景を見ていたアレックスはついに“その答え”にたどり着いた気がした。すぐさま少女に伝えようとイヤホンを耳に装着。だが聞こえてきたのは、少女の声ではなく曲世愛の「よくできました」という一言。それを聞いたアレックスはは「誘われた」とその場から飛び出し屋上めがけて一目散にかけていった。

 アレックスだけではなく、無線がつながっていた者たちも続々と自死を繰り返す。日本での惨劇がアメリカでも再び繰り返された。正崎がアレックスに追いつくもすでに飛び込む寸前。“自殺”を止めるため正崎はアレックスに銃口を向けた。

 アレックスもこれしかないと理解を示す。そして撃った正崎の前に現れたのは、曲世愛。「悪いんだ~」と茶化し改めて彼に「正義とは? 悪とは?」と問いかけ続ける。彼女の問いに答えを返した正崎の銃からもう一発銃声が響く。

 エンディング後に、正崎の息子の前曲世愛が現れた。あの銃声で命を落としたのは正崎だったのかもしれない。


 オンエアの仕方も内容も他のアニメとは思い切り一線を画す作品であったことは間違いない。世界が様々な形に変化している今、この作品がオンエアされた意味を今一度考えたい。
(文=三澤凛)

アニメ『バビロン』ついに迎えた最終回 世界が出した結論とは……のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!