あたかも子供に「ゲームはやめろ」といいたげな香川県のゲーム規制条例騒動。ここでは、保護者の努力義務としてゲームやスマホを使う時間の規制を目論んでいる。
しかし、香川県の規制は努力義務としているあたり、まだまだ緩いものといえる。というのも、ゲーム規制先進国である中国では、もっと厳しい規制が実施されているからだ。
近年では『アズールレーン』など多くのヒット作を生み出しゲーム大国となりつつある中国だが、同時に青少年のゲーム依存を問題視する声も多い。
そこで中国共産党中央宣伝部において広報や出版の規制を管轄する機関「The State Administration of Press and Publications」(通称、SAPP)では、昨年から強権的なゲーム規制に乗り出している。
スマホなどでゲームをプレイする時に実名認証を求め、これによって18歳未満のユーザーによるゲームプレイは、平日で90分間。休日で3時間までに制限。未成年者は毎日22時から翌日8時までログインできなくしているのである。
実名認証にあたっては、中国の国民番号である公民証番号かパスポート番号が求められる仕組みで、まず逃れることはできない。
これまで日本国内において、日本版ではリリースされていないキャラを求めて『アズールレーン』や『戦艦少女R』の中国版をプレイするユーザーは多かった。ところが、この規制によってログインできない事例が相次いでいる。
以前は、台湾などに存在する「公民証番号ジェネレーター」のサイトを用いて突破することができたのだが、最近はそれもできなくなっている。
こんな苛烈な規制に比べれば、香川県の規制はまだ子供だましと言えるだろう。今後、どうなるかはわからないが……。
(文=大居 候)
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