アニメ『バビロン』様々な観点で意見が交わされるG7サミット その最中にあの女が迫る第11話

【読む劇薬】と呼ばれた小説家・野崎まどさんのサスペンス小説「バビロン」シリーズのTVアニメ第11話がオンエアされた。

第11話「開幕」
G7サミットが開幕した。自殺法都市を国内に抱える7人の首脳が一堂に会し、自殺法に対するスタンスを表明する。道徳、経済、権利と様々な観点で意見が交わされる中、アレックスは議論の本質に迫る一つの問いを提示する。

 とうとう始まったG7サミット。各国は「自殺法に対するスタンス」を訴える。

 日本総理は「全会一致である場合のみ決定に従う」というスタンス。日本の新域からスタートした自殺法。その責任もあり、どこか責められる立場にある日本。この議題の意見の分裂が戦争を引き起こしかねないためにも、全会一致でない場合はどちらの意見にも従わない。

 日本の意見にざわつく各国首脳。そこで最後まで意見を言わなかったアメリカ大統領アレックスに意見を求めるが、彼は自殺法の賛成反対の前に「善悪について話し合おう」と主張する。

 今後、世界は国という概念をなくすことがあるかもしれない。だからその前に普遍的な善悪の基準を探ってみようという途方もない提案だ。毎回現状を懸念するだけで終わる進捗のない会議を続けるよりも善悪が判るなら……と続々と皆がアレックスの意見に賛同を唱え、彼らの議題は「善悪とは?」に落ち着き議論が交わされる。

 その中でトロッコ問題と臓器くじ問題が提示される。どちらも多数を選ぶか少数を選ぶかというよく出てくる話題だ。ここから意志と手段が私たちの善悪の判断に影響していることが浮き彫りになってくる。

 人を生かすこと、生きることが根底としてある。自殺は人が死ぬ。死ぬと生きるで対立するこの自殺法問題と善悪問題が融合してくるような手ごたえお感じたときに、このサミットに向けて斎がコンタクトをとってきた。

 そう、時を同じくして斎は新域で自殺法サミットなるものを開催している。それも世界中継をかけて、世界各国の人が見えるようにして、だ。

 新域自殺サミットに、飛び降り自殺を希望してきた女性が来場した。だが、その人物が自殺するか否かを迷っているという。死の自由を歌う自殺法からすれば、望む人がいればそれは認められるべきだ。しかし、本当は死にたくない場合は自殺をするべきではないという。

 そこで斎はアレックスに、自殺を悩む女性と会話をしてほしいと頼むことにしたというのだ。確実に罠だ。なぜならば、この女性は話しただけで相手を死に至らしめることもできる曲世だ。

 いったい、どんな展開が待っているのだろうか?
(文=三澤凛)

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