アニメ『歌舞伎町シャーロック』キャラクターそれぞれの裏の顔が見えてきた第13話

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『歌舞伎町シャーロック』公式HPより

 架空の街新宿區歌舞伎町が舞台の『歌舞伎町シャーロック』。第13話がオンエアされた。

#13「はじまりの月夜」

 小幡こはだという依頼人が、探偵長屋にやってきた。依頼内容は行方不明の兄を探して欲しいというもの。落語『生きている小平次』に酷似した事件に大喜びで依頼を引き受けるシャーロック。モリアーティの一件から、無理をして喜んでいるのではないかと心配するワトソンに、マイクロフトはシャーロックの過去について語る。一方、刑務所のモリアーティにも過去を語る相手が出来ていた。

 東京第七刑務所にモリアーティの面会にきたホームズ、ワトソン、ハドソン夫人。中々区境を超える許可が出ず、面会に来るのが遅くなってしまった。彼らが久々に見たモリアーティの姿は、ボロボロの姿だった。

 気にかけてくれる人はいるというが、確実に獄中で辛い目にあっているようだ。そんな素振りを見せようとしないが、痣が痛々しい。外では切り裂きジャックを倒した少年として英雄扱いされているが、それがこちらでは疎まれる要素になっているらしい。

 モリアーティの正体がモラン區長の息子だったということから、昔から2人の関係を見ていたのかという質問から、兄の口からシャーロックの過去が語られる。

 ホームズ家はウエスト屈指の名家であり、ホームズも天才と呼ばれる人間だった。しかし、彼は退屈で死にそうだと言い、家を飛び出し歌舞伎町に居ついたという。そこで出会った生きている小夜師匠の寄席を見たことで落語に夢中になった。しかし師匠に弟子入りするも、5年経っても師匠が彼の落語を認めることはなく、破門となる。落ち込んだ帰り道に公園で一人噺をそらんじているときに出会ったのが、モリアーティだったのだ。

 一回見ただけで彼の落語が小夜師匠のものであること、シャーロックの落語の弱点などを的確に言い当てた。そこから2人は親しく付き合うようになり、さらに現在のシャーロックの持ちネタである推理落語を提案したのも彼だったのだ。

 ハドソン夫人の店で依頼を持ち込んだ男の話を聞くだけで、すぐに犯人を当てた彼の推理力と好きなものを組み合わせるモリアーティ。今のシャーロックがいるのは彼の影響が大きいのだ。

 そんなモリアーティの過去も彼自身のモノローグで語られる。彼は生まれたときから、何か欠落しているように感じて生きていた。それを埋めてくれていたのが双子のアレクと母だった。しかし母親は自殺。アレクは自分と間違われて殺害されてしまう。

 モリアーティがシャーロックと出会うきっかけとなったイースト行きも、アレクが助言をくれたから。シャーロックと知り合ったあともアレクには「気が合う友達」として何度も彼の話をしていた。

 大切な人が殺されてもホームズ達がいれば一人じゃないと思っていたのに、刑務所の中の彼は孤独だ。唯一気にかけてくれた一色という男も、あと一週間で出所してしまう。そのあとはまた一人になってしまう。シャーロックたちの前では強がっていたが、やはり不安は大きいのだ。

 だが最悪なことにこの一色が、モリアーティに暴力をふるう輩どもに連れていかれてしまったのだ。その後彼は病院送りになり、そのまま出所ということになったそうだ。生きていればの話だが……。

 刑務所の中の治安が悪すぎてモリアーティの身が心配でならない。モラン區長が我が子のために手を回しているらしいが、早くどうにかしてほしい……。というかマイクロフトは何か企んでいるように見える。シャーロックの家に盗聴器のようなものをしかけていたりと、行動が怪しい。2期に入って今まで張られていった伏線やキャラクーの裏側が見えてきた。
(文=三澤凛)

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