『異種族レビュアーズ』は規制だらけのテレビに向けた、お下劣な悪乗りレジスタンスだ!

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『異種族レビュアーズ』公式サイトより

 完全に土曜深夜のお色気枠か。『異種族レビュアーズ』が第2話でさらに攻めまくってきている。

 毎回、様々な種族の風俗店をレビューする原作から第2話に投入されたのは、フェアリー店。そもそも受付で客のイチモツが入る・入らないをチェックされるという、原作でも面白さが際立つエピソードである。

 もともとの話もお色気満点なのだが、第2話に至って規制も強化されたようで、腰の振り方なども絶妙になっているような気がする。ここまで過激な放送が、まだ許されているのは地上波の放送が「土曜日の深夜だから」といえる。

 かつて地上波テレビで夜の時間は、今では考えられないほどに、お色気まみれであった。

 いまや歴史となった『11PM』(日本テレビ系)をはじめ、深夜のワイドショーである『トゥナイト』(テレビ朝日系)では、映画監督の山本晋也が風俗店レポをするのが定番。テレビ東京系の伝説の番組『ギルガメッシュないと』は、AV女優やグラビアアイドルが次々と出演。これに対抗したフジテレビの『A女E女』が、催眠術をかけられたAV女優やグラビアアイドルが悶え、陰毛まで写ったりするトンデモお下劣番組であった。

 しかし、規制が強化された現在ではもう、そんな番組は実現し得ない。昔は、まだ子供が起きている時間帯のドラマでも平気でおっぱいが出ていたのに、今では深夜でも許されないからだ。

 そうした中で登場した『異種族レビュアーズ』は、原作の天原が持つ独特の明るいお下品を軸に、深夜テレビの持っていた妖しさが融合した作品といえる。

 地上波でもローカル局。かつ土曜深夜でアニメという、ギリギリのマイナーな枠ゆえに、この放送は許されているといえるだろう。

 いわば、規制にがんじがらめのテレビに対する、お下劣な悪乗りレジスタンス。その意味で、この作品はもっと評価されるべきだ。
(文=大居 候)

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