『ねほりんぱほりん』にも登場した「バ美肉」 目下の問題は機材の価格

 顔出しNGの人々が人形劇形式で本音を語るNHKEテレの人気番組『ねほりんぱほりん』。1月8日放送回では、「バ美肉」がテーマとして取り上げられた。


 バーチャル世界で美少女の身体を得るバーチャル美少女受肉、すなわち「バ美肉」は、一昨年あたりからジワジワと話題になってきている。番組では、理想の身体を手に入れてネット上で活躍している、あまおかさん・ねむさん・冥歌ルカさんの三人が登場しトークを繰り広げた。

 自分が好きなもう一つの肉体・人格を手に入れ、それをほかの人が好きになって広がっていく「バ美肉」の世界。番組を観た視聴者たちからは、その行為は「変態」ではなく、「楽しいこと」として興味深く受け入れられている。一昨年あたりから、ネット上ではジワジワと注目を集めるものの、なかなか広がらなかった「バ美肉」。地上波に登場したことで、それに挑戦する人は増えるのだろうか。

 残念ながら、それはまだ期待できない。というのは、興味を持っても気軽には始めにくいという問題を抱えているのだ。すでにVR chatのようなユーザー同士で交流する空間はできている。とはいえ、そこに参入するにはまず結構な資金が必要だ。まず、美少女のアバターを自作しないのであれば、技術を持っている人に発注しなくてはならない。その上で、それを動かすパソコンとVR空間に入るためのヘッドセットなども必要だ。

「バ美肉」において、自分のアバターと現実の肉体とが一体感を得るのは、現実で自分が動いた通りにアバターが動いてくれるからなのだが、これを実現するにも機材は必要。アバター製作費を除いても、30万円あまりは必要となる。

 つまり、相当の興味や覚悟がなければおいそれとは手を出しにくい。今後、VRの技術が進化し機材が安くなっていけば世界は変わるはず。誰もが現実とは違う仮想の肉体を持つ時代がやってくることは見えている。でも、まだもうちょっとだけ時間がかかりそうだ。
(文=大居 候)

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