アニメ『慎重勇者』魔王を撃破したものの聖哉も力尽きる！　傷心のリスタが向かう先にあるものは…最終話　

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Web小説サイト「カクヨム」にて連載、そしてカドカワBOOKSから刊行中の「この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる」が盤石のスタッフ陣によってアニメーション化！
ありえないほど慎重な性格の勇者と彼に振り回されまくる駄女神が送る異世界救済が今、幕を開ける！

第12話　この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる
たった１人で魔王討伐に向かった聖哉。
リスタは人間だったころの聖哉と自分の過去を知り、愛する聖哉のため、魔王のもとへ向かう。
女神としての資格を剥奪される覚悟で……

　ついに最終回。本編中に2度ほどオンエアされない週があったのがとても心配だったが、なんとか終わりを迎えた。

　一人で魔王討伐に向かった聖哉を追って、魔王城の最深部にたどり着いたリスタたち。そこではふたりの死闘が繰り広げられていた。

　聖哉とリスタはありったけの力を使い、3度目の挑戦で魔王をヴァルハラゲートに閉じ込めることに成功。だがその成果と引き換えに、聖哉は大きな代償を払うことになった。

　リスタの回復でも追いつかないほど、聖哉の体は破損。もう助からないだろうことを本人も悟る。今まで一度としてほめたことがなかったマッシュやエルルに対して感謝を述べ、今後への期待を語るなど聖哉らしくない言動を繰り返す。キャラクターも視聴者も涙腺マックス。

　さらには、彼を抱きしめるリスタを見て「いつかどこかで会った気がする」と何かを思い出した様子。「そうかお前は…」「だから俺は…」と語り、さらに「今度は助けることができた」と、この番組始まって以来初となる笑顔を見せて消えた。

　聖哉は消えたものの、マッシュエルルら一行は英雄として扱われた。そして仕事を終えたリスタは彼らと別れを告げて天界に戻るが、聖哉を失った傷がいえないでいた。

　だが休む間もなくイシスター様に呼び出され、様々な規則を破った罰として、難度SSランクの任務に付くことが命じられる。さらに今回は治癒の力も使えない。

　難度SSの世界はゲオブランデよるも難度が高い。さらに一度魔界になっているという絶望的状況。これの達成は不可能だと思える。だがこの任務には、特例として、“ある勇者を連れていくこと”が許可されていた。差し出したメモにはステータスはまた初期値に戻っているけれど、特記事項に「ありえないくらい慎重」と書かれた勇者のデータが！

　こうして慎重勇者の物語の幕は新たに開かれた。前回からのトンデモ展開でどうなるかと思ったが、聖哉とリスタのコンビが継続するのはうれしいかぎり。次も仲良く世界を救ってほしい。
（文＝三澤凛）