アニメ『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』ラノベ原作で面白い作品はまだまだ多い!防御力高すぎで無敵とかあり!?第1話

アニメ『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』ラノベ原作で面白い作品はまだまだ多い!防御力高すぎで無敵とかあり!?第1話の画像1
TVアニメ「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」より

 シリーズ累計70万部突破、PV数8000万超の人気作『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。第1話がオンエアされた。

 友人の理沙に誘われ、最新ゲームであるVRMMO『NewWorld Online』をはじめることにした楓。自身のキャラ名をメイプルとし、ダメージを受けるのは嫌だからと全ステータスポイントを防御力に極振り! 力もなければ走りも遅い、敵の攻撃も避けられない――そんなありえないシチュエーションを逆手に取って、次々とレアスキルをゲット! 防御力特化の新米冒険者・メイプルの物語が、いま幕を開ける!

 期待以上に面白いですね。友達に誘われたからといってVRMMOのフルセットとソフトを購入までするのって結構ハードルが高いと思うのだけれど、勧められるがままに主人公・楓は購入する。さらに友人の理沙はテストの勉強をしないといけないから、しばらくゲームにログインできないという。ぜひ楓には早く遊んでもらいたいから、と強く言われて1人でゲームをスタートすることに。どうやら彼女はだいぶ流されやすい性格のようだ。

 オンラインゲームの始まりはどれも名前を決める所から。楓という名前を英語にして「メイプル」と名乗り、武器の選択も動くのは得意じゃないからという理由で盾を選択。そのあとは自分の好みでステータスを決められるというが、ここでタイトル通り「痛いのは嫌なので防御力に極振り」を選択。
 
 どこにゲームの楽しさを見出すかはその人の自由なので、この選択もありだ。しかし他に全くステータスを振らなかったので、ゲーム内世界での歩くスピードがかなり遅くなってしまう。これは不便……。理沙もいないし、一度リセットするか悩むものの、「とりあえずモンスターを倒そう」と、道行く人にモンスターを倒せる場所を聞き出す。

 スピードがないので教えてもらった森に到着するも、かなり時間がかかってしまった。とりあえずモンスターを大声で探すと、リンゴとウサギを足したようなかわいらしいモンスターがメイプルにぶつかってくる。

 しかし防御力に初期値を全振りしたためか、弱モンスターの攻撃が全く痛くないうえに、ぴょこぴょこと跳ねるように体当たりしてくる姿が見ていて楽しい。なんと1時間もモンスターを叱咤激励しながら自分に攻撃させる遊びを繰り返してしまう。

 それだけなのに「一時間攻撃を受け続けてダメージを受けない」という条件を満たし、「絶対防御」というスキルを取得。さらにモンスターを盾にぶつけてしまったことで倒してしまい、レベルも上がるというミラクルが。

 モンスターに勝ってレベルが上がると、さらにステータスに割り振れるポイントが増えるので、またもや防御力に全振り。歩くのが遅いことはもう気にしないことにしたらしい。

 さらに毒攻撃をするモンスターに出会うが、毒を受けると毒耐性も上がることに気付いた彼女はわざと攻撃を受けてスキルを上げ、モンスターを手持ちの短剣で倒してレアアイテムまでゲットしてしまう。

 そのレアアイテムは身に着けると10分ごとに一定のHPを回復してくれるというもの。さらにまたステータスポイントを稼いだので、がつがつと防御力に全振りしていく。

 さらに疲れたからといって眠ってしまったところをモンスターたちに襲われたが、防御力が高すぎて気付かず、目が覚めたときにはまた別のスキルを手に入れいてる……などラッキーが重なり、どんどん防御力とレベルが上がってい。

 行動がスキルに直結するタイプというか、かなり運がいいというか。最初からこんなにレベルが上がるのおかしくないか? そんなこんなで初日にしてレベル11まで上げたところでログアウト。思ったよりもゲームを楽しめた。結果、現実世界の深夜になるほどに没頭していた。

 しかし、この日のメイプルの行動が他のプレイヤーに目撃されており一部で話題になっていたことを彼女はまだ知らない。

 翌日も1人でログイン。すると他プレイヤーの服装が凝っていることに気付く。まだ初期装備ゆえに、見た目はどうしてもしょぼい。

 メイプルは自分と同じ大楯使いを発見し、どうやったら手に入るかを聞いてみると、生産職の人を紹介してくれることになった。しかし、武器を作るにはお金が必要だった。

 そこで生産職のイズは迷宮の居場所を教えてくれる。そのうち強くなってきたら行ってみるといいというアドバイスだったが、なぜかメイプルはその足でそのままダンジョンに向かってしまう。

 ダンジョン内もサクサクと進み、そろそろボスが出てくるだろう部屋にたどり着くと、ボスはやはり今までの敵とは段違い。あっという間に初期装備の盾と短剣は溶け攻撃を受けることしかできなくなってしまう。

 しかし毒を受けつつポーションを呑むという行動をとっているうちに毒耐性がどんどんあがり、最終的にはスキルが毒無効化に進化する。だが攻撃方法がないとこのまま延々と時間が過ぎるだけだ。どうするのかな? と思ってみていたら、まさかの噛みつき攻撃に出た。ボスの皮を口で剥ぎ取り食べるというおぞましい方法で倒してしまう。もうなんでもありだ。

 かくしてボスを倒したことで新たなスキルもポイントもゲットし、益々防御力が上がっていく。さらに宝箱には初戦を単独で勝利したものに与えられるレアアイテムが。

 さすがにこの子チートすぎん!? というくらいに2日目にして最強になった彼女は今後このゲームでどんな伝説を残していくのか……。

 タイトルで侮っていたが、ここまでサクサク進んでいくと逆に爽快だ。今後も極振りしていく様を見守りたい。
(文=三澤凛)

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