アニメ『インフィニット・デンドログラム』広大なVRMMO＜Infinite Dendrogram＞の世界を遊び尽くせ

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　2043年7月15日。各々のプレイヤーによって千差万別、否、“無限”のパターンの進化を辿る独自のシステム《エンブリオ》を有するダイブ型VRMMO＜Infinite Dendrogram＞が発売された。それまでのVRMMOが実現できず、技術的に不可能とされてきた要素を備えていた＜Infinite Dendrogram＞は瞬く間に一大ムーブメントとなって世界を席巻した。大学受験を終えて東京で一人暮らしを始めた青年・椋鳥玲二は、長い受験勉強の終了を記念して、かねてより兄に誘われていた＜Infinite Dendrogram＞を始めるのだった――。

第一話　可能性の始まり

VRMMO＜Infinite Dendrogram＞がリリースされてから約1年半。大学受験を終えた椋鳥玲二は念願の＜Infinite Dendrogram＞をプレイする。レイ・スターリングとなり、兄シュウに会うためアルター王国にやってくると、突然クエストに巻き込まれて……!?

　どちらかというとゲームに対してはこなれ感のある主人公椋鳥玲二。ゲームの中のユーザーネームはレイ・スターリング。

　彼にまず【エンブリオ】が付与される。付与されたときは0形態で、第1形態になると最初に付与された手の甲から離れるという。卵のようなもので、何が生まれるかはわからない。道具型のTYPE:アームズ、モンスター型のTYPE:ガードナーなど、持主のパーソナルに合わせて全く違う変化を遂げるようだ。そして最後に自分が所属する国を大きなマップの中から選んだらゲームがスタート。レイはアルター王国という国を選ぶ。

　このゲームの目的は「なんでも」。自由度の高いゲームのようだ。レイは兄との待ち合わせ場所へ、と先を急ぐ。途中、NPCに激突、クエストを依頼されるなどのアクシデントがあったものの、無事に到着。約束の場所では、子供たちがクマに群がっている。このクマの掲げている看板が「Welcome弟」どうやらこのクマが兄のアバターのようだ。

　お互いの存在を確認し、さっそくさきほどのクエストについて相談。このゲームでのクエストは誰にでもランダムで起こりうることを説明。さらにリアルタイムで進み、複数人に同じことがおこっているため、こうしている間にもクエストが終わっていることもあると教えられる。

　その話を聞いてレイは兄と共にクエストにチャレンジ。ぶつかってきたリリアーナが妹を探すために向かったと旧レーヴ果樹園へ。

　到着すると既にリリアーナは妹を守っていた。兄とともに参戦し、なんとか撃退。その結果、リリアーナがパーティに加わった。これで無事達成かと思いきや、無事に町まで帰ることが条件のようだ。

　そのとき、このクエストのラスボスが登場。高レベルのリリアーナと兄が相手をし、レイはリリアーナの妹を守りながらこの場を脱出することに。しかし、レベル0のレイはすぐにHPが減ってしまう。兄から事前にもらっていたアイテムのおかげで4回までは自動で生き返ることができたがアイテムも底をつくほどに追い詰められてしまった。
　
　絶体絶命に追い詰められたレイはエンブリオに、無限の可能性があるというなら今この大ピンチの場面で示してみろと呼びかける。するとそれに呼応する形で、中から人型の女の子が現れた。
　
　エンブリオは自身がメネシスという名で、TYPE:メイデンwithアームズであることを明かす。そして武器に変身。レイはこれを手にすることで敵の撃破。クエストを成功に導いた。

　レイ一行はこれからどんな活躍を見せるのだろうか？
（文＝三澤凛）