エロアニメで観るエロゲーの世界 vol.75

『懲らしめ』ハードでブラックな教育現場で精神的に崩壊していく教師…現実的に起こっても不思議ではないエロアニメ!?

 『先生を流産させる会』という映画を知っているだろうか。2011年に公開された日本の映画だが、2009年に起きた男子生徒が女性教師を流産させる目的で給食に異物を混入させた事件をモチーフとしている。

 上記の映画が製作されるように、近年は教育現場があまりに常識では考えられないようなことが起こり、教職員が精神的にやられてしまうなどとニュースになることが多い。とあるエロゲーはそういった日本の未来を一部予見したような内容となっている。2000年にBLUE GALEからリリースされた『懲らしめ』だ。

 作中で主人公の男性教師が生徒たちに眠らされ、散々イタズラされた挙句に凌辱的な映像を撮られ、それを拡散されてしまう。教師は精神を壊滅的に追い込まれてしまい…という内容なのだが、現代では一歩間違えればこういった事態も起こりえそうだと思わせられてしまう。とはいえ、『懲らしめ』はエロゲーである。その後、逆ギレと言わんばかりに復讐を果たすのだけれど。

 さて、そんな『懲らしめ』はバニラからエロアニメ化されている。全2巻構成だ。

 前編は、優秀だが少し気が弱い主人公教師が、女子生徒たちとなんとか交流を持とうとしても、上手くいかない様子が描かれる。教師は常にバカにされる。それに耐え続ける日々だ。しかし、そんな中でも真摯に勉強に向き合い、彼に近づく生徒が現れる。その生徒の存在のおかげで、学生たちも見捨てたもんじゃないと思い返す。

 そんな矢先に事件が起きる。教師が意識を失わされ、その間に女生徒たちに凌辱の限りを尽くされた映像や写真が撮られてしまい、学校中に拡散される。教師はひどく傷つき、精神的に追い込まれる。しかし、とことん地に落ちたところで逆に彼は覚醒し、自分を追い込んだ生徒たちに復讐、つまり”懲らしめ”を始める。

 後編では、ひとりひとり生徒を精神的にも肉体的に懲らしめていく様が映し出されるのだが、それはまるで『SAW』のジグゾウのよう。全員に復讐を果たし、これで全て解決となったかと思った矢先、最後の最後で衝撃的な結末が待っている。

 内容としてはハードな凌辱がメインだが、百合シーンがあったり、純愛が描かれたり、短い尺の中で違和感なく様々なエッチシーンが楽しめる。結末は観る人によっては、ハッピーエンドか、メリーバッドか、バッドエンドか、意見が別れそうだ。しかし、その余韻を持たせた終わらせ方が、今作には非常にはまっている。

 鬱アニメと考えられなくもないので、その手が好みの人も楽しめるだろう。そもそもの作画クオリティが、さしうて高いとは言えないのだけれど、目立った作画崩壊もない。エロアニメ特有のご愛嬌といったところで。
(文=穴リスト猫)

『懲らしめ』ハードでブラックな教育現場で精神的に崩壊していく教師…現実的に起こっても不思議ではないエロアニメ!?のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューPCゲームゲームエロゲーの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

PICK UP ギャラリー
写真new
写真
写真
写真
写真
写真

ギャラリー一覧

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!