早く東館に戻りたい。やっぱり狭かったコミックマーケット【コミケ97あれこれ】

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　早く東館を返してくれ！　2019年の夏コミから続く、第2回目の東館のないコミックマーケット。一度は経験したものとはいいながらも、やはり混乱は必至でえあった。

　東京五輪によって東京ビッグサイトの使用が制限されることに対しては様々な動きがあった。中には、防災公園に仮設の施設を建てて面積を確保などという奇策をぶちあげる人もいたが、結局は具体化せず。東京ビッグサイトとしても最大限まで使えるようにするとした結果が、現在の形になっているわけだ。

　それに対応するためにコミケは開催日程を4日間に延長。一定時間までの入場者にリストバンドの購入を必須とすることで混雑緩和を試みた。しかし、新たな条件下での初の開催となった2019年の夏コミは酷かった。やっぱり慣れない中で多くの人が右往左往したのである。

　こうなってしまうのは、やはり西と南の導線の悪さである。東館に比べて西と南館はトラックヤードも狭く入場者の導線も十分とはいえない。もちろん、コミケ以外の企業向けの展示会などであればこれで十分なのだろう。でも、圧倒的な人数がやってくるコミケにおいてはまったく十分ではない。

　今回の冬コミでは参加者も多少は慣れてはいたが、やはり右往左往している人は絶えなかった。

　この状況で今年は東京五輪の影響で夏コミが前倒しになり、5月のゴールデンウィーク中に開催される。いつものコミケではないということで、より参加者は切迫感を持って会場にやってくることになるだろう。

　これからどんな困難が待ち受けているのか。早くオリンピックが終わって、広い東京ビッグサイトでのコミケが待ち遠しいものだ。
（文＝コミケ取材班）