『孤独のグルメ 大晦日スペシャル~食べ納め!瀬戸内出張編~』福岡と韓国で飯テロ敢行!ご飯があれば世界と戦える!!

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孤独のグルメ 瀬戸内出張編より

 シーズン8の最終回から、あっという間に五郎が帰ってきた。

「福岡県福岡市のカワハギ活き造り定食と韓国釜山市のナッコプセ(タコのピリ辛炒め)」

 今回は最終回で触れていた福岡行きに、さらに突然韓国に行くという展開が待ち受ける、年末にぴったりの超特大ボリュームスペシャルだ。

 スペインからの出張でへとへとになった五郎は、成田空港近くの【食堂・栗原軒】でごはんを食べることに。いつものように他の客に運ばれる料理とメニューを見比べ、悩みに悩んで決めたのは「肉朝鮮焼定食と生タマゴ」というメニュー。

 唐辛子が決めてな料理をかっ込む姿は美味しそう。この五郎さんの食べっぷりはいつ観ても気持ちがいい。

 ニラと豚肉、そしてシャキシャキのキャベツが入った朝鮮焼きで追いかけ飯をしていると、あっという間にご飯がなくなってしまう。半ライスをおかわりして、お次はそのご飯に乗っけ、さらにその上に生タマゴを乗っけるという五郎お得意の即席丼スタイルでラストスパートをかけていく。

 大晦日にも仕事を控える五郎は、この食事でスタミナをつけて福岡にいく気概を蓄えて店を後にするが、そこに明日福岡で会う予定だった人物から、「今すぐ福岡に来てほしい」と依頼される。

 何でも大晦日に大切な用事ができてしまっために、仕事を前倒しにしたいとのこと。大晦日に仕事になるよりは……と、五郎も快諾。だが、そんなことでスペシャルが終わるはずがない。うっかりとぶつかってしまった茶道の先生の、大事な器を割ってしまい怒らせてしまう。そのため同じ茶器を求めに、大晦日の間に勧告・釜山に出向いて同じものを購入しなければいけないこととなった。

 交通の手配などを福岡の依頼人にまかせ、とにかく疲労と空腹を落ち着かせるために夜の福岡の町へ。何かしらの福岡の旨いものをお腹に入れないと落ち着かないと、昼間に肉を食べたことから魚系に的を絞って探し出す。

 そこで発見したのが【居酒屋・活海酒】。住宅街のようなところで発見した店は、生簀が中にある見かけは純和風の居酒屋。しかし中に入ると、その雰囲気にそぐわないワインセラーやワイングラスが飾られている、どこかいびつな雰囲気だった。

 さらに「鴨の焼きナス巻き」という居酒屋らしからぬお通しが出てくるなど、謎が深まっていく。さらに美味しい。この店にますます興味がわいてくる五郎が頼んだのは、本カワハギ1匹を丸々使った「カワハギ刺し」「カワハギの煮つけ」「カワハギの味噌汁」の定食と福岡ではポピュラーな「豚足の唐揚げ」。さらに「高菜の油炒め」を注文する。

 お刺身とから揚げはポン酢で……ということで早速食べてみると肝が良い味を出している。それに、関東ではあまりなじみがない豚足のから揚げが大ホームラン。柚子胡椒が良い仕事をしているようだ。

 煮つけも肉厚で、シミシミの煮汁がごはんとの相性ばっちり。これは日本人みんな大好きなやつだ。

 さらにカワハギのアラをお味噌汁にまでしてもらい、カワハギを骨の髄まで楽しんだ。すると他の客との会話から、ここの店主は元はフレンチの店をやっていたことが発覚。フレンチレストランは何かお祝い事がないとなかなか足を運んでもらえないことから、気軽にこれる店を始めたのだというのだ。これによりメニューの中のパスタが急に存在感を増してくる。
 
 元フレンチレストランのシェフが作ったパスタ、間違いなく美味しい。迷っていたところに店主から「ウニたっぷりクリームパスタ」をおすすめされてそちらを追加注文。濃厚なウニクリーム。まさしくフレンチレストランのお味。

 酒飲みでなくてもゆっくりと美味しいものが食べれるお店に大満足していると、憂鬱な仕事の電話が。釜山行きの飛行機のチケットが取れなかったが、船のチケットが取れたから明日はよろしくという物。まさかの船!

 そして大晦日。福岡から出ている高速船「ビートル」にのって釜山へ! 福岡から3時間で韓国に行ける。

 港から海雲台という町へ出向き、依頼人が手配してくれた方と合流。帰りの飛行機は18時。タイムリミットは16時頃。なんとしてでも急いで茶器を発見しないといけない。良いものだと日本円で100万くらいするかもしれないという言葉に戦々恐々としながら探し始めるが、そう簡単にはいかない。

 韓国での案内をしてくれる方が何やら用事があるとかで、一人で1時間ほど持て余すことになってしまった五郎。急がねばならないけれど、自分一人では言語がままならないため、結局大人しくしていないといけない。そんなぽっかりとした時間に突如空腹が襲う。

 食べ物屋を探してみるが、日本のようにすぐさま発見するのは難しい。写真などから何の店かを判別しなくてはならなくて四苦八苦。
 
 鍋屋と思わしき店を発見し、意を決して入店。メニューを見ても何が書いてあるかわからない五郎は、お得意の他の客が食べているものを指さし注文。
 
 注文されたのは「ナッコプセ(タコのピリ辛炒め)」。「水キムチ」「白菜キムチ」「ニラキムチ」「もやしナムル」「もやしのスープ」「海藻春雨のサラダ」と鍋が来るまでに十分すぎるほどの付け合わせを楽しみつつ、いよいよ来ました本命「ナッコプセ」が到着!

 しかし出来上がりはまだちょっと先。フライパンのような鍋でぐつぐつと煮立つのを待たねばならない。その完成も、店員さんのOKがでるまで待たねばならない。

 ようやく出たGOに食いつくと、見た目の真っ赤な感じからは想像できなかった辛いのではない甘い味に驚くもその甘みが旨いとのこと。タコとエビ、さらにホルモンの集合体の旨味がギュッと出た味はしみこむ旨さ。戦いがいのある鍋と出会って気を良くした五郎は、ご飯にかけたり、付け合わせを鍋に入れたりと堪能する。

 さらには店内でセルフで焼ける目玉焼きを作って、即席丼につけて食べるという贅沢っぷりを発揮。五郎は世界のどこにいてもご飯があれば戦える、と豪語。さらには〆のうどんもしっかりやっつけて、韓国での食事も大勝利に終わった。

 ちょうど店を出たところで案内人の方の仕事も終わり合流。目当てのものがあるかもしれないという店に出向く。

 店中の茶器を見せてもらっても、目当ての茶器にはなかなか出会えない。時間もない。最後の茶器も違う……と肩を落としたところで店主に写真を見せると、なんと店外のワゴンセールにおいてあるものが、その茶器と同じ品だというではないか!

 100万くらいするかもと思っていた茶器は、たった3000円程度で購入することができ、なんとか大晦日の間に仕事を終えに日本に返ってくることができた。だが帰って納品を終えた後は、もう23時を過ぎていた。年明けには間にあったものの、もうゆっくりすることはできないと、彼は屋台のラーメン屋さんへ。

 福岡といえばの博多ラーメンをすすり、おでんをたらふく頼み、それをやっつけながら年越しの時間を待つのであった。
 
 年の瀬もいい飯テロを観させてもらった。本編であるシーズン8は終わってしまったが、またすぐにシーズン9として戻ってきてくれるだろう。
(文=三澤凛)

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