『きのう何食べた？　正月スペシャル2020』最後にまさかのキスシーンが！？胸キュンストーリー３本立てで悶絶！！

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　連ドラ終了時には続編を望む声が多数寄せられた、よしながふみ原作漫画が年始早々にスペシャルドラマとして戻ってきた。

≪第１章≫
　３月。史朗（西島秀俊）と賢二（内野聖陽）は小日向（山本耕史）に超高級焼肉店へ呼び出される。そこには航（磯村勇斗）の姿も。さらに遅れてやって来たのは、史朗が大ファンの三谷まみ（宮沢りえ）だった。舞い上がる史朗に嫉妬した賢二は…。そんな折、史朗のもとに久栄（梶芽衣子）からお金を工面してほしいとの連絡が。かつて久栄はあることにお金を使い込んでしまい、史朗はそれを自分のせいだと思っていた。

　スペシャルだからといって特別なことがあるわけではなく、原作に沿った丁寧なエピソードがつづられる。

　第1章はしょっぱなから原作のエピソードを小分けにして混ぜ込んだような構成。高級焼き肉店で小日向さん・ジルベールと共にお肉に舌鼓をうつシーンから。そこにシロさんが昔から大ファンだった女優の三谷まみが登場。このシーンのケンジとシロさんのやり取りが滅茶苦茶かわいい。
　
　宮沢りえさんがまみ役というのが放送前から注目されていた。シロさんが憧れる女優というのがぴったりな配役で、シロさんが浮かれちゃうのも分かる。ケンジのマミさんにデレデレするシロさんの彼氏宣言するところとか、ああこれだよー！ このケンジが大好きなんだよー！　と思わされる内野さんの完璧なケンジにキュンとする冒頭であった。
　
　原作ではここからおでんを食べる流れになるのだが、今回はシロさんお誕生日ストーリーへ。

　お母さんからは立派などんこ、ケンジからは高級な傘をプレゼントされるシロさん。どっちのプレゼントもシロさんのことを思って選ばれた、素敵なプレゼントだ。だけどケチで貧乏性なシロさんは、ケンジから送られたプレゼントも無駄遣いではないのかとソワソワしてしまう。

　この「ソワソワ」もシロさんなりのケンジを思う気持ちの表れなんだと思うといじらしいというかなんというか。貯蓄をしないケンジに自分がやりくりをすることで、多少自分の稼ぎを貯金してもらえれば安心できるのに……と思った矢先に、実家からお金を借りたいと申し出られたことでさらにその想いが強くなる。

　くさくさした気持ちは料理で晴らす。もらったどんこを使ってかやくごはん。肉豆腐をメインに副菜もたっぷりの見るからに健康的で美味しそうな食事の数々。

　この手際のいいシロさんの料理っぷりがまた見れてうれしい‥‥…！　そしてその完成した料理嬉しそうに食べるケンジの姿！　

　こんなにおいしそうな食卓が帰ったら待ってるって最高だ。シロさん側だとしてもこんなににこにこ美味しい美味しいって一品ずつ喜んでくれる人がいたらうれしいだろう。二人で食卓を囲みながら話しているうちに、悩みが晴れていくシロさんなのであった。

≪第２章≫

　４月。史朗と賢二の家に憔悴しきった表情の小日向が訪ねて来る。俳優の誘いで潮干狩りへ行った小日向が大量のアサリを抱えて帰宅すると、約束をキャンセルされてもともと機嫌が悪かった航が「アサリが苦手」とさらにヘソを曲げたと言い…。そんなある日。自宅で仕事を終えた航は空腹を満たそうと開けた冷凍庫で、史朗が小日向に持たせたアサリを発見。珍しく料理をしようと中村屋へ向かうと買い物中の賢二と遭遇する。

　2章は小日向・ジルベールカップルがメインの回。原作でも人気が高い小日向さん。山本耕史が演じているからか、ドラマ版はさらに癖が強くなって別の意味で注目度が高い。

　なんだその間は……とつっこみたくなる独特の間と変な目線を使いまくる小日向さんが、しょんぼりとした姿でシロさんたちの家にやってくる。

　どうやらジルベールとの約束を反故にして、仕事相手と潮干狩りにいったことでへそをまげられてしまったらしい。潮干狩りでとってきた大量のアサリも、ジルベールはあまり好きではないらしく、アサリごと追い出されて今に至るらしい。

　状況を理解したシロさんはアサリを砂だしし、ケンジは海水でボロボロになっている小日向さんに風呂の準備をするなどかいがいしくいたわる。雑談の中でジルベールの正体についての話題になり、彼の日常の生活について語られるが本当に自由気ままな性格の上に何でもやってくれる小日向さんがいるから、さらに羨ましいほどに自由な生活だ。若さと美への執着はあるらしいので運動を欠かさない当たりがジルベールらしい。

　皆がそんな話をしているとはつゆ知らず、小日向さんを追い出した後もジルベールは気ままに日常を送っていた。小日向さんが用意した自分のために作り置きしてくれていた高級食材を存分に使った諸々には文句ばかりいって目もくれず、自分が今食べたいものを作るべく珍しく外に買い物に出かける。

　「ワサビーフは神の食べ物」と言ってはばからない彼は、ケンジたちの家の近くのスーパーまで足を運んでわさビーフを大量購入しようとしている際にケンジに遭遇。二人でお茶をしながら恋バナに花を咲かせる。わがまま放題して小日向さんの愛情を確かめようとする態度ばかりとるジルベールと。愛が駄々洩れしているケンジ。この対照的な恋愛のスタンスのふたりはお互いに参考にする部分が多そうだ。

 
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