アニメ『僕のヒーローアカデミア』トガとトゥワイスがヒーロー側に！戦局に影響は？第73話

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　「“無個性”」だった主人公が最高のヒーローを目指して成長していくヒーローアニメ『僕のヒーローアカデミア』。第73話が放送された。

第73話　出向

　デクやナイトアイ、相澤たちは、本拠地内の壁を変化させる入中の“個性”に苦戦し、なかなか前に進めない。そこに、なんと敵<ヴィラン>連合のトガヒミコとトゥワイスが現れ、ヒーローたちに襲い掛かってきた！連合と死穢八斎會が手を組んでいたことに驚きを隠せないデクたち。しかし、連合の仲間であるマグネを殺し、さらに高圧的な態度を取る八斎會を、トガたちは疎んでいた。そんな八斎會と手を組むことを決めたのは、死柄木。トガとトゥワイスは死柄木の真意を図りかねながらも、死柄木の言葉を受け、ある企みを実行に移す…。

　今回のメインは敵連合！！　しかし、全開から引き続いてファットガム事務所の面々の胸アツ展開を冒頭で振り返る。結果にコミットしたファットを朦朧とした意識の中で見た切島は誰だか分かっていなかったが、見た目があれだけ変わったら分からないのは仕方ない。

　辛勝だった故にもう余力のないファットと切島。だが倒したはずの乱波がすぐさま起き上がってくる。もう戦うのは難しいと身構えるが、どうやら彼には戦闘の意志はないようで、切島のケガの治療を申し出てくれる。

　その申し出には面食らったが、治せるものなら治したい。ファットはいぶかしみながらも切島を治療し、なぜ彼がオーバーホールの元になどいるのかを問う。

　彼は地下闘技場出身の根っからの戦闘狂。そんな彼を倒したのがオーバーホールで、乱波は彼と初対戦した時に殺され、そして蘇生させられた。それから何度勝負を挑んでも同じ結果になってしまうという。彼は勝敗にしか興味がなく、オーバーホールが掲げる極道のなんたるかには興味がないようだ。

　自分が認める男と勝負をしたい。純粋にその想いだけで動いている乱波という男は、切島の漢気が気に入り再戦を願っている。しかしそれは叶う事がなさそうだ。

　そして場面は変わり、この死穢八斎會のアジトにいる「出向組」トガとトゥワイスが暗躍する場面へ。死柄木弔から死穢八斎會への出向を命じられたふたりは、マグ姉を殺された責任を感じていた分、この命令に反発する。なぜ自分たちが行かねばならないのか。極道の言いなりになることの意味など、納得のいく説明を求めた。

　だが、死柄木はきちんと説明をしたわけではなく、ただ「お前たちを信じている」という一言で彼らを送り出した。この言葉、初対面の時の場面を見ている分だいぶ感慨深い。話の通じないバカとまで言われたトガちゃんが、「うちの戦力」「お前たちを信じてる」とまで言われるだから……。

　二人はこの死柄木の言葉を自分たちなりに解釈し、使えない極道につくのではなく、自己判断で彼らは彼らの心の赴くままに動くことを決意する。彼らは自分たちの思うがままに勝手にヒーロー側につくことに決めた。この出向組のヒーローへの加担がこの戦局をどう動かすのか？！
（文=三澤凛）