いよいよはじまる2010年代最後のコミックマーケット。全員が参加者ということになっているコミケだが、参加者以外にも多くの人々が会場にいる。安全を司る警察や消防に警備員。そして、飲食を販売している人の姿も。
コミックマーケットは、とにかく多くの人がいないと成立しない。ゆえに警備会社や出展企業など、様々な会社が臨時のバイトを募集している。
そのためにコミケの開催のたびに問題になるのが、紛らわしい求人広告だ。参加者なら誰でも知っているが、コミックマーケットのスタッフはすべてがボランティアである。求人サイトでバイトを募集することはありえない。しかし、その常識はあくまでコミケ参加者の中で知られているもので、一般社会には共有されていない。
■コミックマーケット準備会スタッフ募集のお知らせ(※現在は調整中)
https://www.comiket.co.jp/info-c/RecruitNewStaff2019.html
そのために「コミケスタッフ募集」といった、きわめて紛らわしい求人広告は絶えない。大抵は会場内外に設置される業者の売店のスタッフを募集するもののようだが、知らない人がみれば、主催者が有償で募集を行っていると誤解を与えかねないものばかりだ。
そうした紛らわしい求人広告には準備会も目を光らせているようで、12月に入ってから、いくつかの「コミケスタッフ募集」という求人を目にしたが、気がついたら姿を消している。それでもなお、Googleで検索すると求人サイトが「コミックマーケットスタッフ募集」という検索結果と共に表示されるので、この問題は根深いようだ。
最近では企業ブースに出展する企業の中には、臨時バイトでブースを運営しているところもあるようで、そうした実績を誇っている人材派遣会社のサイトもあったりする。
企業ブースであっても、多くは友人知人のツテで人材を集めるというのが多かったとおもうのだが、もうそれでは回らないということなのだろう。
どこの人材派遣会社であるかは言及を避けるが、実績を誇る会社の中にはサイトで同等と「コミケならではの特殊な列整理等にも、しっかりと対応できる」と記しているところも。にわかには信じがたい実績なのだが……。
(文=大居 候)
「コミケスタッフのバイト」は募集されていない件 しかしネットには企業ブースでの「実績」を誇る派遣会社の求人がのページです。おたぽるは、イベント情報・レポ、アニメ、コミックマーケット、コミケの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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