アニメ『歌舞伎町シャーロック』切り裂きジャック事件がついに解決！？しかし依然謎が残る第11話

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　オリジナルテレビアニメーション『歌舞伎町シャーロック』の第11話がオンエアされた。

#11「切り裂きジャック」

　ワトソンは様子のおかしい京極にUSBを寄越せと襲われるが、それを見越していたシャーロック達が現れワトソンを助ける。ワトソンの周りで起こった一連の不審な出来事は、ジャックをおびき寄せるための策だった！？　シャーロックによる推理落語が始まる。お題は「切り裂きジャック捕り物始末」！さてさて、その内容は……？

　今回はアバン部分から衝撃的！！　寝込んでいる少女、アレクサンドラ。この少女はモランの娘で切り裂きジャックに殺された少女だ。この少女を見舞うのはあのモリアーティだ。どうやら彼女とモリアーティはかなり親密なよう。
　　
　彼女はモリアーティの洋服を借りて一緒にイーストに遊びにいく計画を立てていた。しかしモリアーティは、父親であるモランが開催するパーティに長男として挨拶をしなくてはならず、先に彼女をウエストとイーストをつなぐ道で待っているようにと送り出していた。

　そう、モリアーティはモランの息子。つまりアレクサンドラの兄弟だったのだ。ここだけでもかなり衝撃的なのだが、パーティを抜け出しアレクサンドラのあとを追ったモリアーティが見たのは、ジャックに殺され、血で天使の羽が描かれたアレクサンドラの姿だったのだ。

　モリアーティという名前から絶対にホームズと何かしらの因縁がある人物だと思っていたが、そういうミスリードだったとは！　

　前回、変貌した京極。彼の暴走をとめたのは、なんと死んだと思われていたアイリーン。彼女は生きていた。そもそも、アイリーンが死んだことにしてジャックをおびき出そうと提案したのはモリアーティだったのだ。

　彼は妹を殺したジャックをとらえるために、ワトソンという素直な人物を情報漏洩源として泳がせていたのだ。この事実をしったワトソンはさすがにショックを受け、ホームズを殴りつける。さすがに自分が信じていた人たちが、自分を騙していたというのが辛かった。
　
　ワトソンが傷ついたことを知って、素直に謝罪するホームズ。モリアーティを含め、その場にいた誰もがホームズの謝罪にかなり驚いていた。今まで彼が謝る姿を見たことがなかったのだ。ホームズは彼を囮にすることを最後まで反対していたという。

　ここでモリアーティがなぜ執拗にジャックのことを追いかけているか、理由がワトソンにも語られる。彼はアレクサンドラのの双子の兄であり亡き妹の死の理由を探しているのだ。

　捕らえた京極をパイプカットに連れていき、彼を見せしめとして「切り裂きジャック捕り物始末」という寄席が始まる。いつものパイプカットの常連客の見守る中、不審な動きをするものが現れる。最近京極の彼女になったマキちゃんだ。

　彼女はモリアーティ、ホームズに逃げ道を阻まれ泣き始める。自分は何もしらないわからないと繰り返しメイクがどんどん落ちていく。そこからがもうすごかった。CV村瀬歩の時点で色々ありそうだなと思っていたのだが、本領発揮とはこのことかという感じに、みるみる変化していく。
　
　ジャックの今までの犯行は性器を切り取るという特徴があった。男性器は切り取られ捨てられていたが、女性器は持ち帰られていた。そのことから女性に対しての憧れがあるのではないかと推理されていた。

　追い詰められ、犯行を自白したマキ。その声はしっかりと録音されており、これを証拠に出されたらもう逃げられない。それを知った後はブチ切れて攻撃を仕掛けてきそうになったが、モリアーティが鉄パイプで殴り倒してしまう。
　　
　錯乱したマキは狂ったように犯行時のことを話し始める。あれはモランからの依頼で行った犯罪。彼は趣味嗜好だけではなく、請け負っての殺人も行っていたらしい。当初はアレクサンドラではなくモリアーティを狙っていたのだという。

　モリアーティの服につけられた発信機を頼りに殺しに行ったのにその服を着ていたのはアレクだったのだ。彼女はかわいらしく、かつ切り取ったその子宮は美味しかったトニヤニヤ笑いながら話すマキを見て、モリアーティはそのまま彼女の首をかき切ってしまう。

　アレクの最後の言葉は「この世界を愛し続けて」というモリアーティへの言葉。モリアーティは何を思ったのか。この復讐は彼の心を救う事は出来たのだろうか。ずっと怪しいと思っていたモリアーティの行動の理由が、全てここにあったのかと思うとやりきれない。

　切り裂きジャックの事件についてはひと段落ついた。しかし、モランについてはまだ色々因縁が残った。ワトソンが狙われるきっかけとなった事件もモランが関わっていそうだ。次回以降の展開、どうなるのかまだまだ目が離せない。
（文=三澤凛）