大阪で生まれた庶民派グルメやさかい……

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＜世の中には、思わず「ナニこれ!?!?」と叫びそうになる変な料理がある。そんな珍級グルメを求めて食べ歩く実食アドベンチャ!?!?　その124杯目は？？？＞

■白くて丸くて辛くてまろやかで美味しいアレ

　令和元年のグルメブームといえば、去年から続いている女子に大人気のタピオカはもちろんのこと、同じく継続中のチーズでもあった。しかし今年、日本人の国民食・ラーメンの立場を脅かす存在に急成長したのは、カレーではなかったか⁉︎

　大阪から始まったスパイスカレーブームが全国に広まると共に、スパイス感だけでなく、野菜などの具材を美しく配置したビジュアル系カレーや、複数のカレーを一皿に盛った相がけカレーなど、今までのカレーの概念をぶち壊す様々なカレーが相次いで登場した年だった。

　その中でも、パッと見、カレーには見えないカレーが話題を呼んだ。それがコレだ！

　白くて丸いドームに赤や緑の小花が咲いた様なメニュー。これがカレーだと言われても、「ウッソでしょ、アハハハ」と笑っちゃいそうな一皿。でも、本当にカレーなのだ。

　こんもりと盛られた小山にスプーンを入れてみると、途端にトロけだす温玉の卵黄。その下にあるご飯を覆っているのが、ひき肉たっぷりの香り高いキーマカレーだ。でも、そもそも、一番上に乗ってる白いのは何かというと……チーズ‼︎

　チーズも昨年からのブームが続いているのはご存知の通り。そのチーズとキーマカレー、そして温玉、ライスを、イイ感じの割合でスプーンに取り、ひとくち頬張る。と、肉の食感とスパイス、そして卵とチーズのまろやかさが順番に伝わってくる。

「めっちゃ美味しいですや～ん。あ、でも辛……」

　意外だったのが、後から襲ってくるキーマカレーの辛さで、店のスタッフさんも「少し辛いですよ(笑)」とは言っていたが、マジ。チーズと卵黄でかなりまろやかになっているとはいえ、スパイス感も十分。よく見ると壁にはこんなポップも。なるほどね～。

　同様のスノードーム風キーマカレーは、全国に拡散中だが、都内で人気の店はココとアソコ(笑)。

　年が明け、おせちに飽きてカレーが食べたくなったら雪山みたいなチーズキーマカレーなんておしゃれじゃない？　

原宿　みのりんご「チーズキーマカレー《中辛》」1100円

（写真・文＝よしよし）