アニメ『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』就学前に将来の職を決めなければいけない厳しい世界…第2期も決定するも今後はどうなる?第12話

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『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』公式HPより

 本好きのための、本好きに捧ぐ、ビブリア・ファンタジー『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』。第12話が放送された。

第十二章 洗礼式と神の楽園

 それぞれの進む道が決まったマインとルッツ。そして、二人の洗礼式の日がやってきた。初めて神殿に入ったマインは、神殿長が読む聖典に目を奪われる。その洗礼式の最中、ひょんなことからマインは神殿の中で迷子になり、偶然、図書室を見つける。転生してからはじめて目にする図書室に感激するマイン。しかし、中に入ろうとしても入れない。図書室には神殿関係者しか入れないのだ。その話を聞いたマインは……。

 多分間もなく最終回だからか、前半がどことなく話が早すぎるというか、雑であった。家族と共に生きることを選んだマインは、ベンノの店を辞めることを選択。ルッツと一緒に働けなくなることでルッツの母は、ルッツもこれを機に職人になればいいじゃないかと誘う。

 しかし、ルッツは商人になりたい。その気持ちをキチンと母に話すと、理解してもらえた。ぎゅっと母に抱き着くルッツはまだまだ子供だ。7歳前とかに自分の一生の仕事を決めなくてはいけないなんて、酷すぎる。
 
 マインはベンノの店を辞めはしたが、自分で商売をするという形態になったようで「マイン工房」というものをもつことに。紙の流通には色々あるみたいだが妥協案などをとることで、春から商売は可能になりそうだ。

 そしてマインと同じく身食いを患っているフリーダとお茶をするマインは、以前フリーダの家のお手伝いさんに作り方を漏らしてしまった、ケーキレシピの1年間の独占販売権を売り、自分の命が尽きるころにはそのレシピを公開してもいいという条件を付けた。フリーダにも、家族の元で朽ちることを選んだことを告げるマイン。貴族のもとで飼いならされることを選んだフリーダとは対照の道。どちらの道も楽ではなく大きな決断だ。お互いにしか分からない傷をいたわり合う二人の姿は、切ないものがある。

 そしてとうとう、マインの洗礼式の日がやってくる。かわいらしいアレンジを施したマインの髪飾りと正装は、まるでお金持ちのお嬢様に見えるよう。ルッツもいつもとは違うマインに素直に「かわいい」と伝えるなど、もう本当この2人は最高だ。マインは、中身は大人だけどちゃんとルッツのこと認めてるし、全然ありえる関係だ。

 洗礼式では、偉い神父様のような人からありがたいお言葉を賜ったり、礼拝の作法を教わったり……。この作法が現代で言うところのグリコのポーズと土下座を繰り返すもので、その動きがツボに入ってしまったマインは笑いをこらえるのに必死。その必死に笑いをこらえる姿が具合が悪そうにしているように見えてしまったことにより、マインは休憩室に連れていかれてしまう。

 しかも身なりがお金持ちの子供に見えたことから、ちょっといい部屋に通されてしまう。洗礼式に戻りたいと思ったマインは神殿の中を歩き回るが、そのさいに図書室のようなところにメイドさんが入るところを目撃してしまう。

 大量の本が置いてある部屋を目撃したらじっとしてなんていられず、部屋に入ろうとするが、結界のようなものが張って合って中に入れない。どうしたらここに入れるのかと大騒ぎしていると、神殿関係者しか入れないという事が判明し、自分も神殿関係者になりたいと言い出すが……。

 巫女見習いになるにはそれ相応の寄付が必要になる、と暗にお金を要求されてしまう。マインは迷ったものの現在自分が大金貨一枚までなら出せるというと神殿長に伝えると、彼らの態度がころっと変わってしまう。親にはこれから伝えるといったけれど、こんな金持ちの子、多分神殿長が離さないだろう態度。

 こうしてマインは本に触れる職業の糸口を手に入れた。来年春に第2期決定の報があったが、一期は巫女見習いの手前で終わるのだろうか。 いつもエンディング後に出てきてた神官長様も今回やっと出てきたが、ちゃんと絡むのは2期からなのかもしれない。

 とにかく最終回まであと2話! マインの身食い問題を解決しないと巫女見習いになっても仕方ないし、果たしてどうなる?!
(文=三澤凛)

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