アニメ『あひるの空』奈緒の分析家としての実力がはんぱねぇ！クズ高男子部がこれで生まれ変わる？第12話

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　向武史原作のバスケットボールに打ち込む高校生たちの姿を瑞々しく鮮やかに描いた『あひるの空』。 第12話がオンエアされた。

TEAM

　男子バスケ部と女子バスケ部の試合は続いていた。トビは試合の様子を見ながら、勝てる様子がないことに愚痴をこぼすが、そんなトビに奈緒はこのチームには勝つために足りないものがあるのだと話す。そのまま勝敗が決し、女子部に敗れたことでやる気をそがれてしまった様子の男子バスケ部を見て、奈緒は落ち込んでしまうが……。

　戦力になる空とトビが抜けた男子チーム。百春と千秋は別にしても、残るメンバーは確かに不安だらけ。女子チームのゾーンンディフェンスに中々ボールを回すこともできないでいる間に、得点を入れられてしまう。

　茶木や安原たちはまだルールが不安定だったり、ドルブルすらもまともにできない（体育とかでもやらなかったのだろうか？）。どうしても動きがわかりやすくなってしまう。ボールを持つと慌ててしまうなど、弱点も露呈していく。

　だが千秋はそんな状況を見てもなぜか不適な笑みを浮かべていた。このゾーンディフェンスはにわか仕込みだから穴ができる。そこを千秋と百春で作っていくから、パスをまわすことで勝機がつかめると豪語するも、生まれた穴からシュートを狙ってもシュートが下手な百春はその勝機を逃してしまい、女子が勝利してしまう。

　かくして円の裸は守られる結果となった。最初に奈緒が言っていた「このチームでは試合に勝てない」が現実のものとなり、すっかり自信をなくしてしまう男子部員達。

　余計なことを言ってしまったと落ち込み、体育館を逃げるように後にする奈緒は、試合中に取っていたメモをその場に忘れてしまう。そのメモには部員全員の弱点はもちろん、その改善点や伸ばすべきところなども、細かく書かれていた。

　円の話によると、彼女はバスケがとても好きでミニバスからずっとプレイをしていたがバスケに向いている選手ではなかった。だからこそ、バスケにどんな形でも関わりたいと自分からマネージャーに転向したのだという。バスケを知り尽くしたものにしかできないアドバイスができる。彼女がチームに対しておこなう助言は適格なのだ。

　そのメモを見た空は奈緒を追うが、彼女は「余計なことをしてしまった」と責任を感じていた。過去にも自分がチームのために良かれと思って助言したことで、荒れたことがあったらしい。

　だが、今の男子バスケ部に必要な力であることを確信した空たちは、彼女をマネージャーとして迎え入れることを決意し、奈緒を誘う。こうしてクズ高男子部に新しいメンバーが増えたのだった。

　奈緒がマネージャーとして部活に参加することになったことで、色々なメニューが組まれるようになる。だが今後行われる試合のことを考えると圧倒的に練習量が足りない。そのことを鑑みて、奈緒は合宿を提案する。

　今まで不良のたまり場だった男子部に予算なども下りないために皆アルバイトに励んで合宿費を捻出するが……。果たしてこの合宿でクズ高男子部は強くなれるのか！？
（文=三澤凛）