薔薇族だった時代 ~ボカシ無しでイケる究極のチラリズム 第52回

薔薇族だった時代 ~ボカシ無しでイケる究極のチラリズムの画像1撮影:津田広樹

 令和元年は、日本中がにわかラグビーファンだらけだったので、 年の瀬のこのコラムをラグビー色に染めてみたくなった。

 平成10年の薔薇族3月号の表3(裏表紙の内側)に掲載された、某大学ラグビー部員の夏合宿での1枚の写真が読者から大絶賛されていた。もちろん私が撮影したものである。

 重いカメラバッグを肩にかけ、山道をひたすら登り、大変な思いをして大学生のラグビー選手を撮影しに行く。するとまるで、神様がご褒美をくださったかのように私にしか撮影できない一瞬に必ず出会えた。

 手前味噌になるが、薔薇族カメラマン津田広樹の職人芸とも言える 我ながら素晴らしい写真だ。

 何故素晴らしいのか? それは、「ボカシ無しでイケる究極のチラリズムエロ」だろう。

 ラグパンを直穿きしている大学生ラガーの、わずかに見えそうで見えない、いや見えてるかも? とドキドキハラハラするチラリズム……。どれだけ多くの薔薇族の読者さんから大絶賛されたことだろう。非常に完成度の高いショットだ。

 スパッツを履かないラガーが存在しない現代に撮影しようとしても、実現不可能な写真であろう。昭和後期から平成前期まで、ラグビー選手の撮影は津田広樹の腕の見せどころだったのだ。

 もちろんチラリズムショットばかり撮影していた訳でなく、試合中の勇ましい写真も撮影していた。しかし薔薇族カラーグラビアには、チラリズムショットを選んで提供していた。伊藤文學編集長にも「良い写真だね~」 と言って頂けて光栄だった。

 それから21年の時が流れた令和元年、伊藤文學さんはラグビーW杯のテレビ中継を全てご覧になったほどラグビーにハマ ってらした。そんな伊藤文學さんのお墨付きの薔薇族カメラマン「津田広樹の世界観」を余すところなく紹介している伝説の「津田広樹写真集・ 限定電子版」を料シリーズ化しているので、ぜひご覧いただきたい。 下記の津田・・・から始まるアカウントのTwitterを覗いてみてほしい。

【津田広樹プロフィール】
 いわゆる80年代アイドル全盛の時代にスチール撮影のみならず、その多才さを認められてグッズ等の企画発案にまでもマルチな才能を発揮したキャリアをもちながら、あらたなる新天地として当時の有力ゲイ雑誌であった薔薇族の出版会社に編集部員として転身。その後もさらにその非凡なる才能の昇華は衰えを知らず、グラビアや企画ページ等にも幅ひろく手腕をふるい、多くの絶賛を得るまでにおよぶ。そして1996年にはゲイ業界初の試みであった3D写真集付き映像ビデオ、ジャック・リードを発売し世に送り出した。
 さらにオリジナル競パン付きDVDの発売など革新を起こし続けるも、無断配信に苛まれ、昨年に全ての映像ソフトのレーベルを手離す。しかし長年ににわたり不変的な価値観を持ち続ける津田広樹の世界観は色褪せることのなく、その真価を現在も世に問い続けている。

津田広樹Twitter
@Wi08XKZE10Vb5rx

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