魅力的なボードゲームの世界に引き込まれた女子高生が、ゲームを通して仲間との友情を深め、成長していく青春ストーリー第11話がオンエアされた。
第11話 「みんなのゲーム」
NYの有名ゲームデザイナー、ジョージ・ベレスフォードが開催するゲームコンペに参加することになった翠は、オリジナルゲームのワンルームを完成させることに必死になるあまり、自分を見失いかける。そこでもう一度原点に戻ろうと思い出の場所を訪れる翠。そして遂に完成したゲームを美姫、綾、エミーと4人でテストプレイすることに。果たしてその出来は……。
以前翠に辛辣な言葉をかけたジョージからゲームコンペの話が届いた。そして翠は作成したゲーム「ワンルームバージョン2」のテストプレイを美姫たちに依頼する。
以前のものから改良がくわえられているようだ。大きな違いは得点方法が変わったこと。前よりもわかりやすく自由度も広がり、プレイしてみても格段に面白くなったと評判を得ることができた。
だが、サイコロ倶楽部店主はこのゲームではコンペに勝つのは難しいと言い放つ。それはこのゲームがあまりにもまとまりすぎていることに原因があるという。翠はその言葉に、自分も作っていて違和感があったことを告白。どうしたらその違和感を取り除けるのかと苦心しているが自分ではわからない。
そんな翠にエミーは「もっとシンプルに考えたらいい」と言葉をかける。その言葉を受けて、翠はなぜ自分がゲームを作りたいと考えていたのかを思い出した。
それは4年前、翠の父が経営しているショールームに務める坂本というインストラクターとの会話がきっかけだった。彼はインテリアを愛しているが、全てを購入して置くことができない。だからこそ、インストラクターとしてショールームに家具をコーディネートできるこの仕事は天職だと話していた。
その時はぴんとこなかった翠だが、家具が高価であることを知ったことから坂本の言葉の意味を知り、自分の好きなものを買えるゲームを作ろうとしたことを思い出す。
その後、寝食を忘れてゲームづくりに没頭。さらに改良した自分のゲームをもう一度遊んでもらうことに。今度は家具のトークンや部屋のボードを作成し、もっとリアルに家具を配置するワクワク感を味わえ、アルバイト時間と物品の値段やポイントの入り方にも工夫がなされた。
このゲームに皆が夢中。終わってみると、誰もが翠が作ったゲームであることを忘れて楽しんでいた。それほどにこのゲームの完成度は高まった。
確かな手ごたえを感じた翠は遊んでくれた美姫、綾、エミーに感謝を述べる。ただ遊んでくれるということがいかにゲームデザイナーのタマゴにはありがたいことなのか。
さらに、かつてジョージに言われたひとりではゲームは作れないという言葉の意味を改めて知った。このゲームはコンペでどんな結果を残すことができるのか? 翠の成長を近くで見た美姫の突然のとまどいは一体なんなのか
?
まもなく最終回を迎えるだろうこの作品、着地点はどこになるのか、楽しみに見守りたい。
(文=三澤凛)
アニメ『放課後さいころ倶楽部』翠が作ったゲームをコンペに出品!? 一段階上を目指すためにかけていたピースとは?第11話のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、放課後さいころ倶楽部の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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