小説家・久美沙織氏が『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』製作委員会を刑事告訴へ 円盤が“お蔵入り”の可能性?

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『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』公式サイトより

 今年8月公開の映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』において、小説版『ドラゴンクエストV』の主人公の名を無断で使用・改変したとして、同小説を手掛けた小説家・久美沙織氏が映画の製作委員会に対し民事訴訟を起こしていた問題。12月13日、久美氏は委員会らに対し刑事告訴を行ったことを明らかにした。

 久美氏が問題の焦点としているのは、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』において、『小説ドラゴンクエストV』の主人公の名前である「リュカ(リュケイロム・エル・ケル・グランバニア)」を無断で使用したことと、「リュカ・エル・ケル・グランバニア」と無断で改変したこと。民事では使用許諾契約の締結および「リュカ提供:久美沙織」とクレジットすることを求めていた。

 今回、久美氏が公表したテキスト「刑事告訴のお知らせ」によれば、<詐欺または背任または業務上横領、不正競争防止法違反、著作権法違反>の疑いで、<映画「DRAGON QUEST YOUR STORY」製作委員会構成員および関係する複数の法人および個人>を刑事告訴したという。

 民事訴訟を起こした際、久美氏はスクウェア・エニックスの代理弁護士から「リュカは著作物ではないから、許諾不要、連絡不要、よって著作物の二次使用ではない」との説明を受けたと明かしていたが、今回公表したテキストでは<仮に焦点となる表現物の著作物性が認められなくても、「リュカ」および「リュケイロム・エル・ケル・グランバニア」がわたくしの創作した「成果物」であることは動きません>と主張している。

 先の民事訴訟については<お知らせできるほどの大きな節目はない>としつつも、<少しずつ進んではおり>と明かしていた久美氏。どのような着地点を迎えるかは読めないが、ネット上では映画の“出来の悪さ”も相まって、久美氏を支持する声が多く寄せられているように見える。

 こうした背景も影響しているのか、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』は公開して4カ月が経ったにもかかわらず、未だにDVD・Blu-rayといったパッケージ化の発表はされていない。まさかの“お蔵入り”の可能性が浮上しているが……。

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