ティアスタジオの「計画的トンズラ説」が濃厚に? 実は「資本金50万円」の会社だった……

2019.12.11

ティアスタジオ公式サイトより

 劇場公開中のアニメ『フラグタイム』の制作を担当している「ティアスタジオ」を運営する株式会社ネクストバッターズサークルをめぐる騒動。関係者の間では、計画的なトンズラではないかという見方も出てきており、さらに混迷を深めている。

 計画的なトンズラではないかと噂される背景にあるのは、同社の財務状況が極めて酷い状況にあったこと。業界関係者の間では同社の信用情報などを入手して、なぜこのような会社に発注が行われていたのか首を傾げる人も多い。 

 編集部でも同社の登記簿などを入手しているが、同社の資本金はわずか50万円。もちろん1円会社というのも存在するわけだが、信用を得るためには、もう少しは資本金をいれておくもの。この時点で信用をおける会社であったかは疑問が残る。

「決算状況をみると、2013年の会社設立から2度の赤字を計上。利益も決して十分とはいえません。金融機関であれば、100パーセントどころか100億パーセント融資しない会社でしょう。アニプレとかバンダイなどの大手であれば、こんな会社を元請けにしようとすれば稟議ではねられてしまうはずです。いったいどういう手段でツテを得てヤオヨロズなどと取引をしていたのでしょうか……」
(アニメ関係者)

 実績のあるアニメーターが独立して新たな会社を設立しました……で、あればあり得ない会社形態でもないが、ネクストバッターズサークルはそうでもない。ゆえに「ヤオヨロズとの取引」などを材料に、出資を集めるだけ集めて計画的にトンズラしたのではないかという噂がリアリティを持たれているのである。

 どうも単にアニメ業界が儲からないとは別の問題が、この騒動の背景にはあるようだ。
(文=特別取材班)

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