『スター・ウォーズ』最新作で「ポケモンショック」が起こる可能性!? 一部ファンの間で「ポリゴンは悪くない」の声再び

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』公式サイトより

 12月20日に日米同時公開予定の映画『スター・ウォーズ』シリーズ新3部作の完結編『スカイウォーカーの夜明け』について、米ディズニー側が「光過敏性発作やてんかんの症状を引き起こす可能性がある」と注意を呼びかけている。

 舞浜にある「シネマイクスピアリ」公式サイトにも注意喚起の一文が。この映画には、「一部、光過敏性発作やてんかんの症状をお持ちのお客さまに影響を及ぼし得るシーンが含まれております」とのこと。「光に対する感受性は個々のお客さまによって異なりますので、あらかじめご了承のうえお楽しみください」と、注意を促している。

 これを受け、ネット上では「ポケモンショックの再来か」との声が上がっているようだ。

 ポケモンショックとは、1997年12月16日放送のTVアニメ『ポケットモンスター』(テレビ東京系)第38話「でんのうせんしポリゴン」を見た人々が、光過敏性発作などを引き起こした事件のこと。ポリゴンがフィーチャーされた回だったことから「ポリゴンショック」とも言われている。

 主人公・サトシとピカチュウが立ち寄ったマッチャシティのポケモンセンターで、ポケモン転送システムのエラーが発生。問題を解決するため、サトシたちは電子空間を自由自在に移動できるポケモン・ポリゴンとともに電脳空間に向かい、システムエラーの原因を作ったロケット団の悪事を阻止するというのがこの日のストーリーだった。

 作中にはコンピュータ世界を表現するために、「パカパカ」と呼ばれる赤と青の激しい点滅の演出が多用され、放送後、頭痛や吐き気、めまい、目の不快など体調不良を訴える視聴者(主に子供たち)が続出。全国で700人以上が病院に搬送され、130人以上が入院したとされている。

 この事件は国内のみならず海外メディアでも報じられ、ポケモンそのものも世間の批判の対象となり、『ポケモン』は4カ月間放送休止に。その後、98年4月16日に放送開始となり、光の強いシーンは光量が抑えられ、その後販売されたビデオやDVD、再放送でも演出に修正がなされたが、第38話は修正不可能と判断され、“欠番”扱いに。

 なお、アニメ放送に限らず、今ではすっかりおなじみとなっている注意喚起テロップ「テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見てください。」はこの事件がキッカケとなっており、テレビの映像表現に大きな影響を与える事件となった。

 ちなみに、世間からすっかり罪人扱いされてしまったポリゴンは、以降『アニポケ』にはワンシーンのみ、名前のみの登場となるなど、不遇な扱いを受けるハメに……。

 それだけに、「スター・ウォーズにポリゴン出んの?」「スター・ウォーズなんて大作と肩を並べたと考えたらポリゴンも報われるんじゃないですかね」なんて皮肉めいた声のほか、「そもそもあのは原因ポリゴンじゃなくてピカチュウの10まんボルトなのに」「ポリゴンかわいそう」と、一部ファンの間では再び“ポリゴンは悪くない”の論調が強まっているようだ。

 ちなみに、ディズニー映画では昨年公開の『インクレディブル・ファミリー』でも同様の警告がされていたが、事前の呼びかけもあって大きな騒動には至っていない。

『スカイウォーカーの夜明け』でも、体に不調をきたす人が現れないこと、そしてポリゴンのように不憫なキャラが誕生しないことを願うばかりだ。

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