アニメ『星合の空 -ほしあいのそら-』仲の良い兄妹・晋吾と杏に血の繋がりがないことが発覚して……第9話

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廃部寸前の男子中学ソフトテニス部を舞台に、ソフトテニスを通した様々な想いを胸に抱く少年たちの青春ストーリーが描かれる赤根和樹原作・監督・脚本の期待のオリジナルアニメ　第9話がオンエアされた。

晋吾と杏は仲の良い兄妹。
大好きな晋吾の試合を見たい杏は、
今度の日曜日に学校へ見学に行きたいとお願いする。
そんな杏の気持ちを汲んで二人の父は賛成してくれるが、
杏の母だけは顔をしかめ…。
その頃、直央も相変わらず、母にソフトテニスを辞めるよう強要されていた。
心ない母の言葉を聞くたび、直央の心と表情は冷えていく。
そんな、それぞれの事情を抱えながら女子部と強化試合を行う当日、
ある事件が起こる―…。

　家庭の数だけ問題がある。そんなのはわかってはいるけれど、部活に家庭の問題が影響するのか。そんな風に思ってしまうくらいに物語が進めば進むほどに複雑な家庭環境がどんどん浮彫になってくる。

　今回は、前回露呈した直央の事情がひとつの事件を起こしてしまう。

　晋吾の家庭は兄妹仲もいい。ソフトテニス部の気合入れでやるダンスもこの兄妹の発祥だ。しかし、この兄妹には血の繋がりがないこと発覚した。そのため妹の杏の母親は、ふたりがが仲良くしていることに対してあまりいい感情を持っていないようだ。

　そうとは知らず、杏は兄の晋吾をとても慕っている。直近で行われる学内の練習試合を見学したいと言い出した。その願いに対してソフトテニス部全体も協力的。誰かしらが杏の面倒を見ると決め事をし、滞りなく当日の予定が消化されていった。

　しかし、杏ひとりでトイレに向かわせてしまったことから様子が変わっていく。好奇心旺盛な杏は用を足したあとに、普段は入ることのできない中学校の校舎を探検してしまう。

　部員たちは慌てて校舎内を探し始めるが、杏は見つからない。しかし、実は保健室近辺を担当していた直央は彼女を見つけていた。しかし、直央はそれを伝えず、保健室に鍵までかけて他の人間が彼女を見つけることができないようにしてしまう。

　その行動は、明らかに異常なものだったものが、直央の中では筋が通った行動だったようだ。活動停止になったころから明らかに様子がおかしい直央。部員の皆は確実に彼の親が原因であることを承知しており、誰も直央を責めない。ただ、その直央の様子を悲しい気持ちで受け入れることしかできない。

　ソフトテニス部はどうなってしまうのだろうか？
（文＝三澤凛）