ドラマ『まだ結婚できない男』第9話――不器用な男女のラブストーリー 桑野と有希江のデートの結末は?

フジテレビ系『まだ結婚できない男』番組公式サイトより

 よく、そこそこお年をめした芸能人が結婚すると、「いい年をして……」といったことを言う人がいる。一般的な意識として、恋愛は若い人のみの感情で、年をとったらそれがなくなっていくと考えられているのかもしれない。

確かにその考えは間違っていないだろう。生物学的に見ても、恋愛や結婚のピークは20~30代で、それを超えると徐々にそんな意識も薄れていくということもある。

 ただし、あくまでもそれは一般論であって、個人差というのはかなり大きくある。不倫などのケースならまだしも、お互いに独身同士で付き合うのなら、なんら責められることはないのだ。

 もう一つ考慮しておきたいのが、「恋愛」という言葉の意味の広がりだ。今の時代、「若い人たちが強く惹かれ合う」という意味合いだけでなく、「なんとなく一緒にいて落ち着く」とか「一緒に年をとっていきたい」という緩やかな気持ちもまた「恋愛」の一つになるのではないだろうか。その意味では、恋愛に年齢はあまり関係がないのだ。

 ドラマ『まだ結婚できない男』(フジテレビ系)第9話。そこで描かれていたのは、ある程度歳を重ねた男女の、不器用な恋愛模様だった。

■病院に担ぎ込まれる桑野

 無事に結婚した事務所の共同経営者・英治(塚本高史)と、結婚について言い争いをしていた桑野は、急な腹痛に襲われ病院に担ぎ込まれる。病室で寝ている桑野のもとに、弁護士の吉山(吉田羊)、カフェオーナーの有希江(稲森いずみ)、隣人の早紀(深川麻衣)が見舞いに訪れる。

 桑野に何を言われるかと構えてきた様子の3人だったが、いつになく桑野は素直でしおらしい。吉山たちは、すっかり調子が狂うのだった。

 一体なぜ桑野はおとなしくなってしまったのだろうか? やはり、病気というのは大きいだろう。えてして体調を崩したり、寝込んだりした時、人は心細くなるものだ。健康な時は、「一人が気楽でいい」と強がっていても、病気になると誰かに世話をしてもらいたくなった経験は、誰しもあるだろう。

 体調も回復した桑野は、吉山を映画に誘う。見舞いに来てくれたお礼のつもりなのだろうか。しかし、「映画の前後にレクチャーをしてやる」という桑野に、吉山は「映画はもっと気楽に楽しみたい」と言って断る。お互い、どこか素直になれない様子が見え隠れする。

 その頃、女優である早紀は、新しい舞台の稽古に励んでいた。しかし、なかなか役柄の心情を理解しきれず、苦戦するのだった。その舞台の公演日、吉山と有希江は、一緒に観に行くことになった。しかし、当日吉山の都合が悪くなり、急遽、桑野が行くことになる。

 観劇当日、客席に桑野の姿を見つけた早紀は、緊張に襲われる。以前、演技について桑野に説教されたのをトラウマに感じているようだ。コメディであるにも関わらず、桑野は一切笑うことはせず、舞台を見つめ続けた。早紀は、桑野の視線が気になり、思った通りの演技ができなかったようだ。しかし、実際桑野は舞台を楽しんでいたのだった。

 これも人によるとは思うのだが、楽しそうに見ているからといって、本当に満足しているかどうかは、案外わからないものだ。繰り広げられるドタバタに、素直に笑う人もいるだろうし、「こういう展開があるのか」と、理論的に面白がる人もいる。桑野はどちらかというと、後者なのかもしれない。

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