アニメ『アズールレーン』作画担当が大炎上 「アズレーンなんて誰が見てんだ」作品軽視発言に『FGO』ファンも怒り

TVアニメ『アズールレーン』公式サイトより

 現在放送中のTVアニメ『アズールレーン』(TOKYO MXほか/以下、アズレン)の作画をめぐり、あるアニメーターの発言が炎上騒動を巻き起こしている。

 事の発端となったのは、同作で一部の原画を担当したアニメーター・温泉中也氏のニコ生配信中での発言だ。配信の中で温泉氏は、「『アズレン』で一番何を試したか。実は、どこまで手を抜いたら成立するかやってたんだよ」と発言。「だからスライドとか使いまくったし、リピートとかも使いまくったし、原画2枚とかも使ったし、中割り(動画担当者)にお任せとかもやりまくったし、どこまで“手抜けるか”を追求した」と、担当パートである第8話の綾波が空中戦を繰り広げるシーンについて解説をした。

 温泉のこの発言の裏には、彼が他の仕事も受けていたことも関係するという。

「フリーのアニメーターの場合、作品や制作期間が拘束されることから、作品や制作会社によっては“拘束料”を支払うことで専属の契約を交わす場合があります。その場合は他のスタジオや作品の仕事を一切できないこととなりますが、彼はその形はとらず、プロデューサーに話を通した上で『アズレン』に参加していたようです。『メインの仕事終わってから家に帰ってきて、夜寝る間を惜しんで全力でやった』と、限られた時間の中で効率的に作業を行ったそうです。

 配信の中では、『アズレーンなんて誰が見てんだよって思いながら、どうせ来期には誰も覚えてないだろ、こんなシーンって思いながら描いてた』と当時を振り返っていました。『“誰も覚えてない”っていうので、しょうもない上がりにできるんかっていったら俺は無理なわけ』『だからある程度は頑張るんですよ。ただ、頑張りすぎないように、ある程度気持ちを楽に持つために、“そんなん誰も覚えてへんやろ”っていう気持ちを持つのも大事』『そのバランス感覚を大事にしていくっていのは、メンタルコントロールの上で必要なんです』とも明かしています」(アニメ誌ライター)

 しかし、アニメ視聴者はもちろん、アニメスタッフやゲーム制作陣をも軽視した発言に、ファンから批判の声が殺到し炎上。騒動を受けて同アニメの監督である天衝氏はTwitterで謝罪し、温泉氏もTumblrに謝罪文を掲載したが、あまりに砕けた文章だったため、さらなる火に油を注ぐことに。その後謝罪文は削除され、温泉氏は再度、Twitterで謝罪している。

 温泉氏は来年公開の劇場アニメ『Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-』にもキャラクターデザインとしてクレジットされていることから、今回の炎上騒動は『FGO』ファンからも注目を集めているようだ。ネット上では、「自分が関係者であるアズレン、FGOをまさかの放送期間中にこき下すのは正気じゃない」「技術あるんだろうけどモラルがなさすぎ」「今後も『意図的に手抜きしているのでは?』と勘ぐってしまう」「もう素直に楽しめない」「二度と関わってほしくない」などなど、怒りの声が続出している。

 一方で問題のシーンについては「手を抜いたと思えない良い出来栄えだった」「現に氏が担当したシーンは8話で一番の目玉だった」と好意的な意見もあるだけに、“手抜き”とするのではなく、“いかに効率よくクオリティを保つか試行錯誤した結果”とでもすれば、ここまでの大きな騒動にはならなかったかもしれない。

 それでも、ファンが目にするであろう場で、わざわざその作品を侮辱するような発言をしたのは、あまりにも配慮に欠ける行為だろう。愚行の代償はあまりにも大きい。

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