『かみさま日和』の聖地・天疫神社をたずねる おみくじ20円だけじゃない優しさ

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 取材で地方に出掛けると、まず訪れたくなるのがその地域の神社。神社はその土地の歴史を知らしめてくれるスポットである。

 今回、取材で北九州を訪れた時にぜひ参拝したい神社があった。それが北九州市八幡東区にある天疫神社だ。

 この神社は、いわゆる「聖地」である。そう「作品の〜」の意味のほう。なんの作品かといえば森尾正博氏の『かみさま日和』。連載されていたのが「週刊漫画TIMES」(芳文社)なので決してメジャーな作品とはいえない。それに、連載は2012年に終わっているので、次々と新しい作品が世に出てくる現代においては、もう過去の作品である。森尾氏も『かみさま日和』の後に5作品くらいを描いているので過去の作品であることには間違いない。

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『かみさま日和』第1巻

 この作品は、出社初日から転職先の会社が倒産し住むところもなくなったヒロインが、色々あって神社で巫女として働くことになって始まる物語である。ヒロイン本人は神社知識は皆無なところからスタートなので、あまり知識のない人にも優しい作品である。もともと職業系マンガが多く掲載される「週刊漫画TIMES」であるが『かみさま日和』は、今読んでもまったく古びてない出色の作品だ。なにより全三巻でコンパクトにまとめているので、読みやすい。

 物語の展開上、神主一人の地域の神社にもかかわらず巫女が三人もいるという、現実にはあり得ない設定もあるにはあるが、それでも地域における神社の存在意義を誰にでもわかりやすい形で提示する、もっと評価されるべき作品である。

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