自虐すぎるテーマパーク『姫路セントラルパーク』の中の人が語る姫センの真の姿とは?

■「姫セン入場料高い問題」に東京のマスメディアが切り込む!

 ここまで動物を見させてもらったし、カワウソかわいかったし、と取材班としてはもういいかな、とも思ったのだが、やはりここは「東京からやってきたマスコミさん」としてのジャーナリズム魂を見せるべく、他メディアでは尻込みするであろう質問を繰り出すことにした。

――姫センで検索をすると「入場料が高い(大人3,600円)」という意見をいくつか散見できます。貴園はどのように考えていますか?

幸崎 動物園は上野動物園や名古屋東山動物園など公的な機関による運営の園も多いため、そういったところと比較すると高い印象になってしまうかもしれません。

 ただ、3,600円でサファリも遊園地も楽しめるというのは当園の強みです。夏場では営業時間も延長し、プールも設置し、夜は花火も打ち上げます。ナイトプールと花火だけを目当てに、夏は夜だけ来場される方もいらっしゃるんですよ。

 夏だけでなく、冬季はスケート場を開いており、季節に応じたイベントを都度開催しています。ですが、知ってもらうための活動をもっとしなくてはいけないというのは当園の課題でもありますね。

――大阪の枚方パーク(ひらパー)では、枚方出身のV6・岡田准一をCMに起用し、V字回復を実現しました。貴園で、姫路市出身のタレントを起用して宣伝する案などはありますか?

幸崎 検討はしています。ただ、枚方パークさんは大阪からのアクセスがいいんですよね。一方当園は子どもだけでは来にくい場所にあります。なので、家族でも楽しめるレジャー感といいますか、「複合型施設である」ことのPRに、現状ではまず注力しています。

 神戸の方にとって、どうも姫路は遠く感じるようなんですよね。どうしても神戸の方は東側に意識が向いてしまわれますので……。よく「姫路は岡山の手前」と言われますがそんなに遠くないです(笑)。

 今回、自虐の広告で多くの方の注目を集めたのはとてもうれしいのですが、でも本当に「ダメな自虐」ではなく、「施設に自信あっての自虐」です。今年は35周年で動物との綱引きなど、行動展示に基づいたさまざまな企画を作っています。ぜひ来園し、体感していただきたいですね。

* * *

 姫路は岡山ほど遠くない――、千鳥(岡山観光大使)に怒られないか心配だが、姫センの自虐は、聞いている方がつらくなってくるような自虐ではなく、全然自信と勝算アリ、なのは実際回ってみてよくわかった。

 なお、事前に取材班は姫路城も観光、もとい視察を行った。姫路城は実に優美であったのだが、改修直後の報道で見られたあの「どうかしてるくらい白い城」を想像していたため、2015年の改修から4年たった姫路城は「普通に白い城」になっており、取材班はショックを受けていたのだが、その傷心は姫センで大いに癒されたのだった。

(文/石徹白未亜 [https://itoshiromia.com/])

■サファリリゾート姫路セントラルパーク
公式サイト https://www.central-park.co.jp/

◆石徹白未亜の過去記事はこちら(【おたぽる】【日刊サイゾー】)から◆

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