ドラマ『まだ結婚できない男』第8話――愛情よりも深い? 目には見えない男同士の絆 桑野が結婚式で語ったこととは

■桑野が結婚式で話したスピーチとは

 結婚式が近づき、英治は桑野に、式で主賓の挨拶をしてもらえないかとお願いする。「自分と桑野の絆をどう思っているのか」と話す英治に、桑野は「そんな目に見えないもののことを言われてもな」と答えるのだった。

 桜子からその話を聞いた弁護士の吉山(吉田羊)は、桑野を呼び出し、結婚式のスピーチを引き受けるように説得する。「原稿があればやる」と言ってしまった桑野に、吉山は自分が原稿を書くという条件で、スピーチを承諾させた。

 しかし、原稿を引き受けた吉山も、なかなかいい文面が思い浮かばない。桑野からの「新鮮で軽さもありつつ、笑いも取りながら、最後は感動するものを」という要望もあり、ますます追い込まれてしまう。

 悩んだ末に、自分の気持ちを書いた吉山の原稿を桑野は受け入れず、結局桑野自身が考えることとなった。

 迎えた結婚式の日、最後まで悩んだ桑野は、用意していたメモも失くし、アドリブの状態で話し始める。

 最初こそ、しどろもどろになりながらではあったが、落ち着きを取り戻し、英治との思い出を話し出す。

「彼は、どんなつらいことも逃げなかった」

 そう言う桑野の言葉は、目には見えないものではあっても、英治や、参加者の心に、しっかりと響くのだった。

 絆なんていう言葉を信じていなかった桑野が、実は英治との絆をしっかりと感じていたのだ。

 考えてみれば、桑野はいろんな人と絆を持っている。英治だけでなく、良雄ともそうだし、お互い文句も言い合える仕事仲間の棟梁(不破万作)や、メールや着信履歴でちょいちょい名前が出てくる金田とだって、しっかり絆を持っているのだろう。

 サン=テグジュペリの『星の王子さま』にある「いちばんたいせつなことは、目に見えない」という言葉にも象徴されるように、この世の中、目に見えるものだけが全てではないのだ。今回の話では、そんなことを改めて気付かされた。

 次回は、いよいよ女性たちと桑野の距離が縮まっていきそうだ。もちろん、男女の関係だって“目に見えないもの”のひとつである。目に見えない気持ちをめぐって、桑野がどう変わっていくのか、楽しみである。

(文=プレヤード)

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