ドラマ『まだ結婚できない男』第7話――「地獄の沙汰も金次第」とはいうものの……桑野と有希江にフラグか!?

■桑野にとっての大切な場所とは

 桑野は、事のいきさつを有希江たちに話そうとするが、どうしても言い出せない。こういうところに桑野の繊細さが出てしまっている。考えてみれば、桑野は有希江たちに申し訳なさを感じる必要はまったくないのだ。依頼を受けた時は、そこが有希江のカフェだとは知らなかったわけだし、たとえその後わかったとしても、別にそれが立ち退きを要求することにはならない。

 専務の大島は、有希江の店へ行って、新しい店のデザインを置いていく。そのデザインを見た吉山は、そこに書いてあった桑野のサインに気づくのだ。吉山に呼び出された桑野は、仕事を断るからと、吉山らに許しを乞う。

 大島に断りを入れようとした桑野だったが、費用を5割増しで支払うという話を持ちかけられ、対応に思い悩む。ここでも、桑野がお金で悩む様子が描かれる。しかし、実はこの話には裏があった。馴染みの棟梁(不破万作)から得た情報によると、大島は、支払った金額からキックバックを求め、それを自分の口座に振り込ませていたのだ。桑野の心は決まった。不正について大島を問い詰め、仕事を断る。そして、「あんなカフェ」と食い下がる大島に言うのだ。「“あんなカフェ”が、僕には大事なんですよ」。

 結局、大島は失脚し、有希江は無事に店を譲ってもらうことになる。あまりに理想的な展開に、有希江も吉山も不思議がる。もちろん、彼女たちは桑野が動いていたことは知らない。

 お店のリニューアルオープンの日、有希江の店に桑野から、新しい店名プレートが届けられる。お礼の電話をした有希江は桑野に言う、「桑野さんって……」。その後、飲み込んだ言葉は何だったのだろう。

 今回は、桑野がタピオカを飲みに行ったエピソードも挟み込まれていた。どうもタピオカは、おじさんにとってハードルが高く、私もまだ入ったことはない。ただ、桑野は「何事も経験してみる」というスタンスなのではないかと思う。一見こだわりが強く偏屈に見えるが偏見は持たない。例えば若者の間で流行っているものは、一度自分で体験し、それで好きか嫌いかを決める。その姿勢は、見習いたいと思う。

 一方、桑野の共同経営者である英治(塚本高史)と仕事仲間の桜子(咲妃みゆ)の間の結婚話も進んでいた。英治は、長いこと世話になっている桑野にそのことをなかなか話せなかったが、実は桑野は二人の結婚に気付いていて、知らないふりをしていたのだった。

 来週はいよいよ英治と桜子の結婚式が描かれる。結婚に意味を感じない桑野が、一体どのように結婚と向き合うのか、見ものである。

(文=プレヤード)

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