アニメ『BEASTARS ビースターズ』肉食動物の本能がついに爆発か!?「7万出せば指を一本食べさせてやる」 第6話

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TVアニメ「BEASTARS ビースターズ」公式サイトより

 擬人化された肉食獣と草食獣が生活・共存をする世界を舞台に、全寮制の学校「チェリートン学園」へ通う動物たちの群像劇、第6話がオンエアされた。

【第6話】

 『隕石祭』の準備のために演劇部の肉食獣たちと外出したレゴシは、初めて『裏市』に足を踏み入れる。『裏市』——そこは、草食獣の肉などが手に入る、オトナの肉食獣のための街。肉を買って食べようとするみんなと口論になるレゴシだが…

 ニュースでも報じられる食殺事件。事件になる出来事なのに学校で犯人見つからないのって怖すぎるだろ。そう思うけれども、たびたび起こってしまうというあたりに肉食と草食の共存の難しさが伺われる。

 食殺事件のニュースが流れると、肉食・草食が同席していた場合に気まずそうに席をたつのは草食たちだ。彼らは今同席している気のいいクラスメイトが牙をむくのではないかと考えてしまうことに罪悪感も覚えているだろうし、やはり身を守ろうとしているのだろう。つくづく不思議な世界観だ。

 そしてこんなニュースが流れた後には、肉食に対するいじめが起こってしまう。お前がやったんだろう、という小学生のようないいじめを、肉食だけどおとなしい者たちに行い、うっぷんを晴らすのだ。
 
 そんな現場に遭遇してしまったレゴシ。いじめられていたのは彼と同種のハイイロオオカミの女生徒だ。彼女はレゴシとは似ていなかったが、妹ということにしてかばい、いじめっ子を追い払うことに成功した。
 
 彼女は偶然にも同じ演劇部の新入生でレゴシのことを知っていたようだ。優しい先輩と、噂通りだったと喜ぶ彼女。これはもしや出会いなのでは?! しかしレゴシはいつも通りぼんやりとただ自分の思う通りの行動をとっただけで、そんなことは微塵も考えていなかった。

 その後、隕石祭の下準備に町に行くように命じられるレゴシら肉食系演劇部男子たち。事件を受けて草食は学内活動を命じられているために選ばれたようだ。レゴシは外に魅力を感じておらず、むしろ危険が多い場所のように感じていた。しかし、外の世界では大人たちがいかにも平和そうに暮らしているのを目にする。事件があろうとなかろうと、皆調和を保って生活している。そういった印象を受けたが、学校から出る前にルイに釘を刺された「裏市」に偶然行きついてしまう。

 そこで浮浪者のような人物に「7万出せば指を一本食べさせてやる」という誘惑を受ける。レゴシ以外のメンバーは突如目の色が変わり、それぞれの所持金を合わせてその話に乗ろうと一致団結する。
 
 いつもならレゴシの側に立ってくれるハクトウワシのアオバも、ここは外で裏市なのだと、日中の平和そうな大人たちの裏にはこれがあるから、世界は正常に回っているのだと強くレゴシを窘める。
 
 レゴシは反発してその輪から離れて駆け出す。草食を食べることは禁止されている。頭ではわかっているのに、肉食としての本能が肉を求めてしまう。その事実に打ちのめされて裏市で倒れてしまう。

 そんな彼をパンダのゴウヒンが見つけて捕らえてしまう。突然監禁されてしまったレゴシは殺されてしまうのかと考えるが、彼はこの裏市で働く心療内科医だった。彼は食肉中毒の肉食のカウンセリングや捕獲などを行っているといい、裏市で倒れていたレゴシもそうであると判断したようだ。

 しかしレゴシはまだ自分は食べたことがなく、ハルへの行動も未遂であると語る。レゴシにウサギのエロ本をわたし、それに欲情せずに一匹のウサギに執着していたらそれはまた別の病なのでは? と語りゴウヒンとの面会は終わる。

 レゴシがハルに抱く感情は恋なのか、欲なのか、肉食の本能なのか……。駅に向かう中で喧嘩別れしたアオバが待ち構えていた。彼はレゴシが去った後草食の友人たちのことを思い出し、肉を食べることができなかったとうなだれた。
 
 完全な野生ではない彼らがどのような感情をもつことが正常なのか。それがわからなくなって戸惑う少年たちの葛藤。一体。正解はどこにあるのか。答えが出ないまま、彼らの物語は続いていく。
(文=三澤凛)

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