LiSA『NHK紅白歌合戦』初出場に「なぜ今年?」の声 近年の「紅白 アニソン枠」の傾向を見る

 令和初となる『第70回NHK紅白歌合戦』の出場歌手が14日に発表され、アニソンシンガーのLiSAが初出場することが明らかになった。今年も紅白歌合戦の「アニソン枠」が無事埋まった形となったが、ネット上では歓喜の声の中に「なぜこのタイミング?」「なぜ今年?」という疑問の声も少なくない。

 今年のLiSAの代表曲といえば、放送終了後も人気の熱が冷めないTVアニメ『鬼滅の刃』(TOKYO MXほか)のオープニングテーマ「紅蓮華」だろう。また先日には、放送中のTVアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』(TOKYO MXほか)のエンディングテーマ「unlasting」をリリースしたばかり。

 LiSAはすっかりアニソンシンガーとして確固たる地位を確立しており、紅白歌合戦に選出されても何らおかしくはない存在だ。14日の会見では、加藤英明チーフプロデューサーが選考理由について「アニソンの域を超えた活躍をされている方。特に今年は『鬼滅の刃』がヒットし、活躍が顕著と言える」と選考理由を説明している。

 だが、アニオタとしては、TVアニメ『魔法科高校の劣等生』のオープニングテーマ「Rising Hope」(2014年)の時や、『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』の主題歌「Catch the Moment」(2017年)の時のほうが……と思わなくもないのも事実だ。

 また、近年の紅白歌合戦の「アニソン枠」がその年の流行や話題作に則った選出であったのも「なぜ今年?」の声が上がる原因だと思われる。

 昨年は、ミュージカル『刀剣乱舞』の刀剣男士と『ラブライブ!サンシャイン!!』のAqoursが企画枠で出場。YOSHIKI feat. HYDEによる『進撃の巨人』第3期のオープニングテーマ「Red Swan」が披露されたことも記憶に新しい。

 2016年は、その年に公開され大ヒットした『君の名は。』の主題歌「前前前世」をRADWIMPSが披露。『ラブライブ!』が爆発的人気を誇っていた2015年にはμ‘sが選出され、「それは僕たちの奇跡」を歌唱。『アナと雪の女王』がヒットした2014年にはMay J.による「Let It Go 〜ありのままで〜」と、イディナ・メンゼルの「Let It Go」、神田沙也加による劇中歌「生まれてはじめて」が披露された。『進撃の巨人』が大流行した2013年には、Linked Horizonが出場し「紅蓮の弓矢」を歌唱している。

……と、簡単に振り返っただけでも、ここ5年あまりはオタクでなくても名前くらいは聞いたことがあるだろう作品や、国民誰もが知るヒット作から選出される傾向にあった。なお今年は、新海誠監督の『天気の子』のヒットがあったが、主題歌を担当したRADWIMPSは今年の紅白歌合戦に選出されなかった。

 ただ、紅白歌合戦を遡ると2009年に初出場した声優で歌手の水樹奈々が「深愛」を披露。同曲は水樹の代表曲であるが、アダルトゲームが原作のアニメ『WHITE ALBUM』のオープニングテーマだったりする。その年から水樹は6年連続で紅白歌合戦に出場しているが、2010年と2012年には劇場版『魔法少女リリカルなのは』の主題歌を歌唱している。これらを見ると、話題作寄りの選出は近年がかなり顕著だったことがわかる。

 LiSAの紅白歌合戦初出場に「なぜ今年?」の声が上がる原因を探ってみたが、大晦日当日はネットが盛り上がることは間違いないだろう。歌唱曲は「紅蓮華」である可能性が高そうだが、「Rising Hope歌ってくれ」「メドレーで頼む!」という希望の声が上がっている。

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