ドラマ『ひとりキャンプで食って寝る』山で作った鍋にまさかの毒キノコが混入!?　山の楽しさだけではなく命の危機も感じた第4話

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　ひとりキャンプをテーマに、奇数話・偶数話で主人公が入れ替わるという新しいスタイルに挑戦した期待のドラマ『ひとりキャンプで食って寝る』の第4話がオンエアされた。

第4話
山菜採りのため、ひとりキャンプで山に訪れた七子(夏帆)は、キノコ狩りをしていたお婆さん・みさお（藤夏子）と出会う。
触発された七子がキノコを探していると、足を痛め動けなくなっているみさおを発見。一緒に山に来ていたみさおの孫・久丸（坂東龍汰）がかけつけ、無事に救助する。テントに戻った七子が山菜とキノコを使って天ぷらと鍋を作っていると、そこに久丸がキウイを持ってやってくる。

　今回は山菜。このドラマは本当に「1人キャンプで食って寝る」ことだけを取り上げているので、よくよく見ていても主人公の詳しい人となりすら知らされない。

　ドラマを楽しむ上では、そのような情報はいらないと判断されているからなのだけれども、たまにポロリと主人公の個人情報が出てくる。後々見返すと、あの台詞がこれを示していた、なんてこともわかるかもしれない。

　今回は偶数回なので女主人公の七子がキャンプへと出かける。アウトドアショップで店員さんが言っていた「山菜取り」というワードに心動かされたのだ。

　腰に籠をぶら下げ、山菜を刈り入れていく七子。ワラビやウドなどをぽいぽいと入れ込んでいく。そのさなか、山にキノコを採りに来たおばあちゃん出会う。彼女と交わした会話の中で、気になった点があったため、七子はおばあちゃんのあとを追う。すると、道の先で彼女が転んでけがをしているところを発見した。

　おばあちゃんは孫の名前を連呼。七子もそれに習い、大きな声で、助けを呼ぶとと孫の久丸が血相を変えて助けにやってきた。久丸と共におばあちゃんの手当をし、病院へと。その際に七子は「病院の人」と名乗ったが、後に「違うけど」とつぶやいていたりと、どっちが本当なのかわからない。でも手際もよく、あの動じなさが医療関係でもおかしくない気がするのだが……。

　おばあちゃんは久丸に運ばれる直前、自分がとったキノコを「これ、美味しいから」と七子に託す。見るからに怪しそうな真っ赤なキノコに尻込み。だが山に詳しそうなおばあちゃんが「美味しい」というなら間違いないだろう。その後も似たキノコを見つけ、ぽいぽいとカゴに投げ込んでいく。

　食材が集まったら待望の調理タイム。キノコと山菜を煮込んでスープを作り、それを飲みつつ、手際よく山菜を天ぷらにしていく。一般家庭でも女性一人暮らしだと揚げ物はめんどくさくて敬遠しがちだが、七子は違う。

　このキャンプ場でジュワって音をさせながら、揚げたての天ぷらをサクっサクって音をさせながら食べてる姿がたまらない!!　そのままビールを口にすれば、気分は天国。想像するだけでよだれが出る。

　近くを通りかかった人たちも彼女のことが気になるのか、「何を作ってるんですか？」と声をかけていく。しかし、七子は曖昧にほほ笑むだけ。自分からはおばあちゃんに話しかけたり釣り人に話しかけたりしていたのに、自分が話しかけられるのは苦手なのか？　それとも独り占めしたいのか。

　しつこそうな人にだけ、ぶっきらぼうに答え、それ以上深入りしないでくださいというオーラを全開。このあたりも七子のパーソナルな部分に関係しているのだろうか。

　そんな人見知り発揮中の七子の元に、先ほどの久丸が訪れる。おばあちゃんは無事らしく、骨折ではなく捻挫で済んだよう。久丸に対しては砕けた様子で話しているし、やっぱり向こうからグイグイ来られるのが苦手なタイプなのかも。

　だが七子と打ち解けた久丸は、彼女の作った山菜キノコ入りのスープが入った鍋を覗くと……。

　「このキノコ、大丈夫なやつですか？」　

　と怪訝そうな顔で七子を見る。

　おばあちゃんがくれたキノコは「タマゴダケ」というキノコ。毒はなく美味しく食べれるキノコだ。しかし七子が自分でタマゴダケだと思って採取してきたのはよく似た別のキノコである可能性が高いという。

　「出した方がいい」という言葉にいっきに青ざめ走りだす七子。キャンプ先で当たってしまうのは怖い！　そのままshク中毒の恐怖に震えつつ、一夜を過ごした七子。起きるとまたもや久丸が七子のキャンプに来て何かを踏みしめている。そして、昨日毒キノコといったのは間違いなくタマゴダケだった、と冗談だったことを詫びる。これ、本当に勘違いだったのか!?　それとも山ジョーク？

　今回は七子に対して疑問が浮かび上がる回だった。そういった興味がキャンプエピソードと絡めて語られるときはくるのだろうか？　来週は男性主人公の回！　こちらも缶詰料理が楽しみだ。
（文＝三澤凛）