『銀の匙』が連載再開! 「大変な状況の中きちんと終わらせてくれる」「本当にプロ」漫画家・荒川弘に賞賛相次ぐ

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「週刊少年サンデー」公式サイトより

 6日発売の「週刊少年サンデー」49号(小学館)にて、荒川弘のマンガ『銀の匙 Silver Spoon』(以下、『銀の匙』)の連載が再開。今回掲載されたエピソードを含め、最終回まで残り4話であることが明かされ、大きな反響を呼んでいる。

 2011年4月に連載が始まった『銀の匙』は、北海道を舞台に、寮があるためあまり仲が良くない家族と顔を合わせずに済むという理由で農業高校に進学した主人公・八軒勇吾が、農業の厳しい現実にぶつかり悪戦苦闘しながら、クラスメイトとともに、自分の進路や生き方について学んでいくという農業青春コメディ。

 荒川氏の代表作ともいえるファンタジー漫画『鋼の錬金術師』(スクウェア・エニックス)とは世界観が全く異なる、現実の酪農や農業にスポットを当てた作品ということでも注目を集め、コミックスは累計発行部数1500万部を突破。13年にはTVアニメ第1期が制作され、翌年には第2期が放送。Sexy Zone・中島健人主演で実写映画化もされた。

 そんな順風満帆の中、荒川氏は14年8月に体調を崩した家族の療養をサポートするため、執筆ペースを調整することを発表。15年4月に連載再開となったが、1カ月後には再び休載に。その後は再開と休載を繰り返し、最近では、18年5月に復活し4号連続で掲載されたのち、再び休載状態にあった。今回は約1年5カ月ぶりとなる再開となる。

 八軒とヒロイン・御影が表紙を飾り、「ラスト4話!!!!」「最終章、開幕!!!!」「物語はクライマックスへ…待望の連載再開!!!!」との見出しがついた「サンデー」49号では、大蝦夷農業高校を卒業し、大蝦夷畜産大学の合格発表のときを迎える八軒たちの姿が描かれている。

「サンデー」公式サイトの「まんが家BACKSTAGE」コーナーにて、編集部から届いた前号の予告ページを見て、連載再開を思い出したという荒川氏は、そのときの様子を描いたイラストとともに、「ごぶさたしてました、すみませんでした。前回ここに書いたの、2015年12月!?…また前回と同じく、押し入れからライトセーバーを出す時期に…」とコメント。また、「ここ数年で、旦那と子供と難病連発して、高額医療だ なんだ 書類だ 手続きだとバタバタしとったのですが、あらためて日本の保険制度ってすごいなと思いました。あと、献血行こうと思いました」と、休載中の日々を振り返っている。

 なお、イラストには「原稿自体はかなり前に描きあげてあずけてあったので忘れてた」とあるため、最終回の原稿もすでに脱稿しているようだ。

 ネット上では、「ずっと待ってた」「再開はマジで嬉しい」と喜ぶ声や、「再開うれしいけど4話って、ま?」「この漫画の影響で農業高校に入ったと言っても過言ではないからさみしいなあ」と残念がる声はもちろん、荒川氏は『鋼の錬金術師』を連載中に妊娠・出産をするも、一度も原稿を落とすことがなかっただけに、「休載するってよっぽどだと思ってたら旦那さんと子供が難病だったんだ……」「そんな中で連載してたとは……」「本当にプロ」と驚く声も。

「ご家族が大変な中最後まで描き切って下さった先生に感謝と尊敬」「忙しい中きちんと完結に向けて執筆してくださるなんて本当にすごいし、読者として嬉しい」「ご家族と、ご自身をお大事になさってください」など応援メッセージも寄せられており、「荒川先生のためにも献血行くか」「銀の匙読んで献血行こう」という人も多数見受けられる。

『銀の匙』のほか、現在は「別冊少年マガジン」(講談社)にて『アルスラーン戦記』も連載中の荒川氏。そのパワフルさには感服するばかりだ。

 ちなみに、今回の『銀の匙』連載再開を受け、ネット上では「冨樫先生元気ーーーーーっ!?」などと、『HUNTER×HUNTER』(集英社)の冨樫義博の名前も多くつぶやかれている。

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