『ラブプラス EVERY』長期メンテナンスに突入　カノジョに会いてくても会えない“悪夢の三連休”に

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　運営のミスか。それとも予想外に期待値が高かったのか？　配信が始まったばかりの『ラブプラス EVERY』が様々な意味で注目を集めている。

　ゲームの配信が開始されたのは、10月31日の夕方。突如の告知にSNSは沸き立ち、一気にトレンドになった。しかし、次第にタイトルの後に「ダウンロードできない」という一言がつくようになっていった。あまりの殺到にアプリだというのにダウンロードに数時間かかるという状態になってしまったのだ。

　いざダウンロードを完了して起動しようとしても、またデータダウンロードが始まる。そちらも、まったく進まないまま初日のプレイを諦める人も多かった。

　明けて11月1日。三連休前の金曜日に多くの人は連休中は誰とデートをするのかを必死に考えたはずだ。配信初日の狂乱は一段落したころ、筆者はなんとか起動させて、主人公の名前を入力し、ゲーム本編をスタートすることはできた。

　しかし、そのあとに待ち受けていたのは、まさかの緊急メンテナンスからの長期メンテナンス。5日に終わるはずだったメンテナンスは今もなお続いている状態だ。

　意中のヒロインに会えた人は幸運であった。三連休を寂しく過ごす羽目になってしまった者も多かったからだ。筆者もその一人である。

　まだ起動していた1日夕方、ヒロインを選ぶ。まず冒頭で三人のヒロインを選ぶわけだが、DSから十余年を過ぎた今、人生の辛酸を知った者は悩む……。

　そうこうしているうちに、始まってしまった深夜のメンテ。ああ、明日の朝までゆっくり考えればいいか。それが悪夢の三連休の原因となるとは。一体誰が、三連休中ずうっとメンテになると思ったのだろうか……。

　この悪夢の三連休の中で、どのヒロインを選ぶかは余計に混迷を深めている。近寄りがたさがあるゆえに、恋人同士になった時に達成感のある愛花か。後輩ならではの可愛さをもちつつ知性と粗暴のアンバランスが光る凛子か。はたまた、お姉さんキャラかつ「先輩」であることが萌えポイントの寧々か。

　じっくり考えた結果……いや、この三人の誰とも付き合いたくない気がしてきたぞ。そうだよ、世の中JKなんかに絶大な価値があると思っているヤツもいまだに多い。でも、この三人が揃って面倒くさそうな気がしてきた。10年前ならいざ知らず、今は三人のティーンエイジャーならではの悩む姿が「守ってあげたい」じゃなくて、「めんどくせえ」に尽きるのだ。

　純粋な気持ちでゲームを楽しめるのか……という不安は尽きないが、ひとまずメンテが明けるのを待ちたい。
（文＝昼間 たかし）