アニメ『警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課-トクナナ -』ご都合主義がチラホラと散見され、先の展開が少々不安になった第4話

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『警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課-トクナナ-』公式HPより

 完全オリジナルTVアニメ『警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課-トクナナ -』。第4話がオンエアされた。

File.04「四人の家族」

 とある交通事故を捜査するトクナナ一同。自動車が発火するなど、不審な点が多くみられ、ナインが関わっている可能性があるためだった。

 運転手の江口晋太郎は軽傷だが息子は意識不明の重体。しかも息子にはなんと1億もの保険金がかかっているという。

 今回ある事情で二条と捜査を進めることになった七月。しかし一ノ瀬以上に何を考えているのか分からない二条と、果たして上手く捜査を進められるのか…。

 今回は二条がメインの回。とある交通事故に関する捜査を行っていく中でナインとのかかわりが予見された。七月は今回は二条と一緒に捜査をすることに。この二条、クセの強くどこかとっつきにくい部分がある男だ。

 また冒頭のシーンでは彼が何者かと密談しているシーンが描かれていた。ビジュアルは女性のようだが声は男性の謎の人物との密会。彼はトクナナに関係のある人物なのか?
 
 今期のアニメ、推理系がいくつかあるがそのどれもが大筋の話やテンポは良い。しかし、その週のカギとなる事件が全体的に弱いというか、詰めが甘い印象を受ける。

 4話では交通事故が故意のものである疑い、ひいては保険金殺人なのではないかという疑いから捜査がスタートする。さらにこの事件には爆弾が使用されていることが発覚し、前回の犯人Bと同一人物なのではないかというところに捜査が発展する。

 トクナナを翻弄してきた爆弾魔Bが今週も関わっていることから、トクナナの捜査にも力が入って無事解決となるのだが、ちょっと事件が残念すぎる。

 まだ明かされていない部分もあるのかもしれないが、「頑丈」という言葉で片付けるには七月の身体能力に説明がつかないご都合主義があったり、オリジナルアニメだからこその先の読めなさが不安に思えてしまう。
 
 今回の犯人候補に挙げられていた男性は、結局は無実だった。しかし最初に血のつながらない息子2人が交通事故で亡くなり、同じようにまた今回も末の息子が死にそうになってしまう。しかも全く同じ交通事故でだ。

 多額の保険金をかけていたから、それは怪しいといわれても仕方ない状況だったが、彼は本当に息子を守りたいだけだった。そこからBへたどり着いて解決までの流れは残念だったが、事件の内容がやりきれないものじゃなかったのだけは救いである。

 結局二条が密会していた相手や彼の本性については分からずじまいだったが、彼が一ノ瀬を嫌っている感じや、密会していた人物などさらなる謎があることは提示された。この後の展開に今回の謎がどう生きていくのか。
(文=三澤凛)

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