『ドラクエウォーク』で私有地への不法侵入者が続出 「ポケGOと同じ過ちをなぜ……」と呆れる声も

『ドラクエウォーク』で私有地への不法侵入者が続出 「ポケGOと同じ過ちをなぜ……」と呆れる声もの画像1
『ドラゴンクエストウォーク』公式サイトより

 9月12日の配信からわずか1カ月ほどで800万ダウンロードを突破したスマホ向け位置情報ゲーム『ドラゴンクエストウォーク』(以下、ドラクエウォーク)だが、一般住民から苦情の声が上がっており、運営側の無責任さが問題視されている。

 スクウェア・エニックスとコロプラが共同開発したこのゲームは、町の人から話を聞きながらクエストを進める中で数々のモンスターを倒し、装備を整えながらさらなる強敵に挑むという“ドラゴンクエストの世界”と化した現実世界を、プレイヤー=主人公が歩いて冒険を進めていくという内容。

 位置情報ゲームとあって、任意の場所を自宅に設定し、冒険で手に入れた家具やアイテムで模様替えをしたり、他のプレイヤーに公開することも可能。また、東京タワーや通天閣、金閣寺、厳島神社など、日本各地の有名スポットが“ランドマーク”として登場。実際にその場所を訪れるとそのランドマーク専用の“ご当地クエスト”が解放され、クリアすればその土地ならではのお土産や地域限定スライムが入手できる。

 また、集めたものを図鑑に登録したり、図鑑に登録しているモンスターと一緒に写真を撮ることもできるなど、やり込み要素の高いこのゲームに、有吉弘行や伊集院光、中村倫也や内田理央など、芸能人たちも熱中しているようだ(参照記事)。

 そんな中、29日にあるTwitterユーザーが、「大手企業の金稼ぎのために、不法侵入者があとを経たず生活が破綻しております。何度もスクエニには削除依頼をしてますが無視です。賃貸物件通路に複数人居座ると、一人暮らし女子は帰宅することすら出来ない状況です」と、ゲームへの苦情を投稿。

 投稿者によれば、ゲーム内イベントの「試練の扉」が、「私有地で、集合住宅のための接続通路を120Mほど侵入しないとアクセスできない場所」に設置されているといい、そこは「道路ではなく宅地であり、囲繞地通行権を持つ方以外の侵入が認められない場所」だといいう。

 なお、ユーザーのほとんどは事情を説明すると謝罪をし、運営にクレームを入れたり、アカウントを削除してくれる人もいたそうで、ユーザー批判ではなく、あくまで運営側への問題提起と、一般市民への注意喚起のためにTwitterでの発信に至ったようだ。

 この悲痛な叫びには多くの人によって拡散され、その影響もあってか、31日にスクエニ側との電話にてようやくイベントスポットの移動が確認できたという。

 9月には、ランドマークに設定された新潟県・上越市の林泉寺が、アイテム目当てに拝観料を払わず無断で敷地内に入る人が増えたことを受け、「無料での入山は、許可しておりません」とする注意喚起文を掲示し、ランドマークになっていることについて運営側からは特に何も知らされていなかったことが発覚し、運営側の無責任さが問題されていた。

 また、位置情報ゲームにおける私有地への不法侵入をめぐっては、全世界で爆発的ヒットを蒔き起こした『ポケモンGO』で、ゲーム内に設置された「ポケストップ」のため、プレイヤーが不法侵入や迷惑行為を行ったと、アメリカの男性がアプリを共同開発したナイアンティック、任天堂、株式会社ポケモンを相手取り集団訴訟を起こした。結果、今年8月にナイアンティックが400万米ドル超(約4億円)を支払うことで和解が成立している。

 それだけに、ネット上では、「許可とってお願いしてからスポットを設定すべき」「ポケGOと同じ過ちをなぜ繰り返すのか」といった声も相次いでいるようだ。また、「メーカーへのクレーム案件というよりユーザーのモラルの問題なのでは?」「不法侵入になるかどうかくらい自分で確認すべき」という声も……。

 運営側には私有地の確認を徹底してもらいたいところだが、それにあわせてユーザー側も今一度、マナーの見直しが必要かもしれない。

『ドラクエウォーク』で私有地への不法侵入者が続出 「ポケGOと同じ過ちをなぜ……」と呆れる声ものページです。おたぽるは、騒動・話題ゲームの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!