ジブリ映画は性的消費をしていない？　個人の解釈に首を突っ込む「キモオタ」たち

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　このテーマの記事を目にした知人から「うんざりしながら書いていますよね」といわれたのですが、実にその通り。これまでの積み重ねで記事を書いて原稿料をもらえるのは有り難い限りです。

・『宇崎ちゃんは遊びたい！』の献血ポスターは「環境型セクハラ」？　ネットでしか存在しない。フェミVSキモヲタの悲哀
・【献血ポスター問題】「やっていいことと悪いことがある」の一言に尽きる。陣取り合戦となったフェミVSキモヲタの泥仕合
・「巨乳は奇形」岩淵潤子氏の発言のポイント／オタクのための作品は、オナホールとイコールだから「表現の自由」対象外？

　さてさて、献血ポスター問題を発端にまた議論が熱くなっていますが、今回はこんな話題が……。

　女性と見られるTwitterユーザーが、「ジブリ映画は女性を性的消費していない」「新海誠はエロネタが多くて残念」といったツイートをし、さまざまなツッコミの声が寄せられているというもの。

　創作物の解釈は、百人いれば百通りあるもの。そんな解釈をする人もいるのでしょう……ということでは、我慢できない人もいるようです。

　これまた、アニメとかマンガとか好きな人から次々と反論がついております。ネットでこうした発言をする人に対して「フェミ」という侮蔑を含んだカテゴライズが定着していますが、必死に反論する人は「オタク」ではなく、「キモオタ」というジャンル分けをそろそろしたほうがいいと思います。

「キモオタ」の定義はこれから議論して練ったほうがいいと思うのですが、Twitterで必死に反論などを飛ばしている人は「オタク」と呼ばれる人種とは明らかに別です。

　アニメやマンガで描かれているキャラクターや作品に対して憎悪のような感情を向ける「フェミ」と呼ばれる人たち。ネットでは、彼女らの人生を勝手に推察して哀れむ人も少なくありません。

　ですが「キモオタ」も同様です。毎日、マンガやアニメを楽しんだり、好きなキャラクターに囲まれて幸せな生活を送っていたら、こんな議論に首を突っ込むことはないと思うのです。

　こうした議論は、過去数十年にわたって手を替え、品を替え続いていますが、本質的には似たようなものがループしているに過ぎません。そこに、いちいち首を突っ込むのは暇なのか、なにか人生に満たされないものがあって鬱屈としているかのどちらかでしょう。

　個人がたかがTwitterで呟いているに過ぎないことを、この世の終わりであるかのごとく大騒ぎする風潮は、いつまで続くのでしょうか。
（文＝昼間 たかし）