アニメ『真・中華一番！』カエルの肉って実は美味い！仮面の男が案外素直で拍子抜けな第３話

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　90年代に一世を風靡した料理漫画『真・中華一番！』が、新しいビジュアルで再アニメ化！　待望の第3話がオンエアされた。

奇妙な招待状

　チョウユ、メイリィとマオ宛てに“絶対服従”のサインがある奇妙な招待状が届いた。三人は招待を受け、異人館で行われる夕食会に出席する。そこでメイン料理として出された「ハト料理」を食べた後、メイリィの体に異変が起こる。マオとチョウユの前に、突然仮面を付けた料理人が現れ、チョウユに復讐する、と料理勝負を申し出た！

　冒頭から円卓を囲み座る怪しげなシルエット。何かの液体を受け取る人物など、不穏な空気からスタート。メイリィの手元には謎の招待状が。

　この招待状の主はわからなかったが、招待状に押してしてある印は広州料理界において“絶対服従”を意味する印。

　それが押された招待状ならば、拒否することはできないとマオとチョウユ、そしてメイリィは指定された場所に向かうのだった。絶対服従の印が存在するとか、広州料理界って闇が深すぎないだろうか……。

　指定された場所は恐ろしく不気味な館。マオたちの他にも招待されていたのは、闇部会広州料理界の重鎮の面々。怪しい男のエスコートのもと続々と料理が運ばれ始める。それはまるでフランス料理のフルコース。マオたちはみたこともない料理やそのしきたりに興味津々で一品ずつを堪能していく。

　パンを食べたことがなかったり、スープを音を出してすすったり、ナイフとフォークをどれから使ったらいいか分からなかったりと、あるあるを繰り出すマオ。

　しかし、楽しかった食事もメイン料理が運ばれてきたところから一転する。メインとして出てきたのは「ハト肉のカキ油炒め」。珍しいものだし、見た目もかなり美味しそうなので、皆嬉々として口にするが、マオとチョウユだけは一口食べただけでこの料理の恐ろしさに気付いてしまう。

　そう、これはハト肉ではなくアカガエルの肉。アカガエルは毒を持っており食べてしまうと死に至る危険があるのだ。なぜ、こんな料理を？　重鎮たちもパクパク食べたけど、気付いたの2人しかいないって広州料理界大丈夫？

　バタバタと倒れていく広州料理界の面々の前に、姿を現したのは謎の仮面の男。彼は過去チョウユに何かされたらしく、その復讐のためにこの食事会を開催したというのだ。ということは他の皆は、とばっちりということだろうか。

　彼はチョウユに料理勝負を挑み、勝てば解毒剤を渡すと約束した。勝負の仕方は二人が過去に争ったことがあるという【龍蝦三争覇】で勝負とのこと。

　伊勢海老を使った勝負で、第一試合は目隠しをして生け作りを作るというもの。芸術的な包丁さばきを見せるチョウユなら余裕かと思われたが、目隠しというのは大きなハンデだ。しかしチョウユはそんなハンデはものともせずに作業を進めるが……。

　とつぜん手が止まり倒れてしまうチョウユ。彼の手元からサソリが現れる。そう仮面の男が伊勢海老の元に仕込んでいたのだ。なんて卑怯な。

　倒れたチョウユをあざ笑い、自分の勝ちだと宣言する仮面男。せこすぎる。しかし、このせこさはかつてチョウユが同じことをしたのだと語り出す。全く同じことをして試合に勝ち復讐を果たしたと高らかに笑う仮面男だが、マオがそれを許さない。
　
　チョウユのあとを引き継ぎ、この龍蝦三争覇に挑もうというのだ。復讐終わった感が強かった仮面の男も最初は戸惑うが、マオを見くびりその勝負を受けてしまう。チョウユやメイリィを傷つけられたことに怒るマオ。いつもよりも熱い。

　第2の勝負はスピード勝負。どちらか一方が完成した時点で調理は終了。互いの料理の試食に入らなければならないというもの。マオはさくっとその条件を呑み勝負に出るが、仮面の男さんは煽り耐性がなさすぎてマオの言動に激しくイラついた状態で料理にかかってしまう。

　マオの料理の手際を観察してしまったせいか、マオのほうが先に料理が完成してしまう。　それゆえにそこで調理はストップ。完成間近ではあったものの、仮面の男は残りのソースだけが完成させることができなかった。未完成の料理は食べるに値しないと、一刀両断されてしまい、ぐうの音も出ない。
　
　マオの料理を観た仮面の男は見た目に難癖をつけたりして、何度か帰ろうと試みるが、マオが「食べてみろ」というと、ちゃんと戻ってきてくれた。なんだかんだ素直な人らしい。そしてブツクサ言いながらマオの料理をかじってみると……。

　内側に湯葉で濃厚なタレを閉じ込めた金雨雲龍揚　という至上の料理。見くびっていたのにあまりの美味しさに、マオの実力を認めざるを得ない。仮面の男は素直な男だ。

　改めて三本勝負のラストをマオと行うが、彼は新たな条件を付けてきた。マオが次の勝負も勝てば解毒剤を渡すが、負けたら猛毒をいっきに煽れというのだ。　しかしマオはその勝負を受けてしまう。結構ながながと対決しているが、メイリィたちはまだあと一試合頑張れるだけの余力はあるか……。

　仮面の男さんのコミカルさがやけに面白く、今回は素直に楽しく見てしまった。今のところ、リメイク作品としてはちょっと残念な印象が強いが、ここからの巻き返しなるか。
（文=三澤凛）