アニメ『アサシンズプライド』登場女子、全員貧乳しか設定に深みを感じられない第２話

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　イラスト・ニノモトニノ原作天城ケイによる大人気ライトノベル『アサシンズプライド』の待望のアニメ化。主人公クーファ=ヴァンピールが、公爵家に生まれながら無才の少女メリダ＝アンジェルと共に、裏の任務や各々の運命と対峙していく王道ファンタジー第2話がオンエアされた。

#2 少女の世界が変わるとき

　遂にマナを開放したメリダ。クーファとの厳しいトレーニングを経て、聖フリーデスウィーデ女学院で行われる公開試合に参戦することに。そして、メリダを苛め続けてきた《闘士》ネルヴァ＝マルティーリョと対決の機会がついにコロシアムで訪れる…。

　ライトノベル独特の世界観をひっくるめた今作。男性の好きなものがギュッと詰まっていて、どこか既視感のあるキャラや設定だらけ。

　ヒロインが劣等生ながらも目標のためにひたむきに頑張り、クールでイケメンイケボがとにかく強くて頼りになる。二人が出会い協力しあい陰謀にむかって立ち向かっていく中で、恋的なものが生まれたりなんだりする……っていう展開なのだろうか。

　今回は、下着姿のヒロイン・メリダが、主人公クーファにマッサージされるシーンから始まる。あれ？エロアニメかな？

　前回クーファの力を与えられ、マナが開放されたメルダの体に異常がないか上から下までチェックしているようだ。突然男性に頭のてっぺんからつま先までなで回されたら緊張するのは当たり前。クーファ先生は基本ポーカーフェイス故に恥ずかしがっているようにも見えないので、女の子だと見てもらえていないようにも感じる。

　体に異常もなく、マナも使えるようになってウキウキのメリダ。これで学校で肩身の狭い思いをしなくていいぞ！　と思ったが、公開試合の日まで周りにマナが使えることになったことは言ってはいけないというお達しが。なんでもよからぬ輩が変な噂を立てることもあるから用心のためとか……。しかも、メリダのマナは希望していたクラスのものではなく、先生と同じ「サムライ」。先生から力を分けてもらったわけだから当然なのだけど、それはまだ知らない。

　ここから先生の厳しい特訓を受けて、今までバカにされてきた汚名を返上しようと頑張るぞ！　となった次の瞬間、特訓シーンはまるっとカットで突然公開試合当日に。話の流れがっ急すぎる！！！！

　そもそもこの世界観の説明が1回さらっと台詞で行われただけでいまいち理解できていない。先生って何者？ メリダの置かれた立場とか、彼女の学校の仕組みとかそもそも公開試合って何？　と疑問てんこ盛り。

　かなりメリダをバカにしていたネルヴァ。わかりやすいお嬢様ライバルキャラを含む4名VSメリダ＋優しいクラスメイト3人のチームのバトルだ。マナが使えないと思われているメリダは「何もしなくていいからね！」とみんなに優しくフォローされ、ネルヴァからは標的にされます。

　このネルヴァはなにゆえそんなにメリダを小ばかにするのか。ちょっと人間性を疑うくらいの暴言を浴びさせる、典型的ないじめっ子だ。4対4のバトルのはずが、ほぼこの2人だけの戦闘となる。

　突然マナを使い始めたメリダに動揺を隠せないネルヴァ。しかも特訓の成果でメリダが強い。油断しまくっていたネルヴァはアッと今にピンチに。

　しかし、メリダも調子にのったのか途中でマナが切れるというアクシデントが。メリダのアクシデントを見逃さないネルヴァは追い込みをかけるも、結局マナが戻り逆転勝利！！

　チームメイトは全く活躍の場がなく、メリダチームは勝利を収めた。戦闘シーンの迫力がなくはないんだけど、ネルヴァの戦闘理由が弱すぎて胸アツな展開というわけでもなく、マナの表現もそんなにかっこいいわけでもなく、なんとも残念な感じ。

　試合後にはキャラ変したのかと思うくらいにデレを発動させるネルヴァ。だからなんでそんなにメリダをバカにしてたのか。強ければそれでいいのか。設定に深みがないことを印象付けるキャラクターだ。せっかくマナを使って勝利できたものの、従妹のエリーゼはさらに強力だということが判明して、メルダはどうなるのか。

　今話でツルペタ女子しか存在しないということを発見した。ここからどんどん面白くなっていってもらいたいが……。
（文=三澤凛）