ブシロードは女子プロレスで何をしようとしているのか？ そして推したい「スターダムのドラゴン」岩谷麻優選手

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■それはそれとして岩谷麻優がかわいい件

　というわけで、ブシロードが運営することになったスターダムという女子プロレス団体は、女子プロの中では最優団体の一つで、それだけに推しがいのある選手も豊富です。

　特におすすめの選手が（個人的に好きなだけですが）、岩谷麻優選手です。

　10年に行われた第1回プロテストを経て入門、11年の旗揚げ興行でデビューという、スターダムの叩き上げの中の叩き上げ。同期、先輩・後輩選手が退団・移籍、一時離脱する中で、スターダムの屋台骨であり続けました。

　SNS、試合やトレーニング中ではない時の動画を見るとかなりの天然らしく、ほんわかさせてくれます。緊迫する（はずの）マイクアピール中でも、天然ボケを炸裂させて笑いをとったり、何をアピールするのか、アピール内容が迷子になってしまうことも珍しくありません。

　ところが、過去のインタビューによると、高校時代は対人恐怖症で2年間も引きこもりだったという、我々にとっては親近感を覚える過去を持っています。もちろん入門前に格闘技経験があるようなエリートでもありません。ビジュアル込みで考えると、応援せざるを得ない選手ではないでしょうか。

　プロレスのスタイルは、相手を引き立たせる受けが上手いタイプ。オーソドックスできれいなプロレスをするので、「昔はよくプロレスを見たけど、最近の技はよくわからなくて……」という方でも、岩谷選手の試合なら楽しめることでしょう。

　ちなみにフィニッシュホールドはドラゴンスープレックス。ブリッジもきれいで、見応えあります。

　……とここまで書いてきて、格闘技経験なしの叩き上げ、周囲の選手が色々動くのに在籍し続ける、受けが上手い、そしてフィニッシュホールドはドラゴンスープレックスと、やたらと新日本プロレスのレジェンド・藤波辰爾選手（現・ドラディション）と共通点が多いことに気づきました。

　岩谷選手には現在「スターダムのアイコン」というニックネームが冠せられていますが、今後は新日本プロレスとの絡みも増えることでしょうし、「スターダムのドラゴン」と名乗ってみてはいかがでしょうか。リングインもドラゴンリングインと少し似ていますし。
（文・馬場ゆうすけ）

 
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