アニメ『厨病激発ボーイ』ヒーローとはいえ誰しも人間…ダサいとところも残念なところもある？第３話

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　平穏な高校生活を望む瑞姫と、中二病男子たちが織りなす、妄想炸裂なドタバタ中二病学園コメディ『厨病激発ボーイ』。第３話が放送された。

第3話 ｢子供じゃないし大人でもない」
　中村の活躍（？）で事件は解決し、瑞姫には友達もできて平穏な日常が訪れたかに思えたが、ある時、九十九が怪しげな言葉を口にする。気になって彼を尾行するヒーロー部と瑞姫が目にしたものは、次々と赤から青に変わる信号、都合よく始まるタイムセール……もしや彼は時間を操る能力者！？さらに後を追った瑞姫たちは九十九の正体に驚愕するのだった――。

　ヒーロー部にいるくせに他の部員を見下すような態度をとる男、九十九。お前も十分痛いぞと誰もが思うが、若干の距離を置いているせいか、他の部員の面々もまだ九十九がどんな人物なのかを深く知らないことに気づく。

　自分が何者かであるような態度ばかりをとる九十九の行動が気になり、彼の尾行を試みることになったヒーロー部一同。つけてみると彼が通る信号は全てタイミングよく青になり、彼が歩く道は続々とタイムセールが開始するなど、偶然とは思えない幸運が彼の行く先々に巻き起こる。

　この現象を重く受け止めたヒーロー部の面々は彼が「組織」の人間ではないかと勘繰るが、瑞姫はただの偶然と買い物上手にしか見えない。中村の中二病発言により三種の武具を100均でそろえたりしながら彼の尾行は続く。どこまでも、彼が「何者か」であるような描写が続くが……？
　
　人は見たいように現実を見る、ということはよく言われているが、今回も野田を始めとしたヒーロー部の面々が九十九が特別な何かであるように思い込み、また本人もそれを望んだことで、ちょっとしたことが特別な事象だと思い込んでしまっていた。
　
　しかし、彼はご多分に漏れず全くの一般人であった。他の人とちょっと違うのは、兄妹が異常に多いということ。めつきそっくりな妹たちに飼い猫の捜索を依頼され、ヒーロー部を引き連れて探しに行く。

　そこで出会った「新たな敵」こと九十九の親族が、彼の本当の正体を教えてくれた。彼は余裕な態度でそれっぽい風を装うだけのただのヘタレな男だった。おばけのように思えた人影に異常に怖がり瑞姫を盾にしてビビりまくる姿。3人の姉に尻に敷かれまくる姿、苦手なコーヒーをかっこつけて飲んで腹を下す姿など……。

　あまりのその残念さに、自分たちも同レベルの残念さを誇るヒーロー部の面々も見て見ぬふりをして同情してくれるほど。ドンマイ九十九。

　次回はOPやEDに姿はあれど本編には一度も登場していない残りのヒーロー部が登場するらしい。まだまだ作品の加速度が上がっていない中の起爆剤となるか？　なってくれ！ と期待を込めて来週を楽しみにしたい。
（文=三澤凛）