『新サクラ大戦』盛り上がっているのはオッサンだけ? でも、それでいい!

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東京ゲームショウ2019より

 12月発売予定のシリーズ最新作『新サクラ大戦』。メインキャラクターのデザインは久保帯人氏だが、堀口悠紀子氏といったゲストキャラクターデザインの存在も呼び水になっている。

 このたび新たに発表されたのは、いとうのいぢ氏が描く新キャラクター。「帝国歌劇団」の熱狂的なファンである西城いつきと、和菓子屋の店員・本郷ひろみの2人である。

 ゲストキャラクターデザインとして、まずいとうのいぢ氏を起用するあたり、制作陣はよくわかっていると絶賛するよりほかない。それも、ちゃんと世界観からズレることなく、いとう氏の個性を放っているから見事である。

 こうして嬉しさと楽しさがどんどん増してくる『新サクラ大戦』だが、ふと考えた時に不安を感じる。

 これ、楽しんでるのがオッサンだけなんじゃなかろうかという不安である。実際、筆者は
この作品を期待している年代としては下の方。だいたい前シリーズのリアルタイマーである40歳より上の世代が作品に期待しているメインの年代のように思える。

 確かに冷静に考えるとそうである。

 もはや、30歳より下の世代は前シリーズの盛り上がりを覚えてはいない。コミケで前シリーズのヒロインたちの薄い本がたくさん売られていたというのも歴史の1ページである。

 もしや『新サクラ大戦』は、ネットでオッサンたちがひたすらツイートしているから、大きく見えるだけで、まったく盛り上がっていないのではあるまいか。

 いや、むしろそれでもいい。

 オタク文化というものは若者限定ではなくなってきた。なので中年以上をメインターゲットにした作品があっても構わないではないか。

『新サクラ大戦』をプレイしながら、オッサンたちが前シリーズの頃の萌えていたヒロインについて話し合えば、それはそれで楽しい。そう、オッサンだけで盛り上がっていてなにが悪い。そう言い切れるのが『新サクラ大戦』なのだ。
(文=大居 候)

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