【中国ニュース】物価も高くなった中国。大学生の生活費は一体いくら？

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　中国メディアの報道によれば、中国の大学生の生活費は月あたり2,000元。日本円で約3万300円であることが明らかになり、さまざまな議論を呼んでいます。

　これは中国の企業が発表した『2019大学生消費報告』によって明らかになったものです。これによれば、中国は都市によって生活費に格段の差があることがわかりました。北京では平均の月あたりの生活費が2,400元（約3万3,300円）になります。しかし、ほかに生活費が2,000元を超える都市は上海と杭州があります。つまり、2,000元あれば大学生は十分な生活ができるということです。

　一方で、これらの都市を除けば、生活費はさらに安くなります。成都や南京の場合2,000元を超えることはなく、1,500元（約2万2,700円）程度でも暮らせます。また別の調査では、南京では毎月800元（約1万2,100円）で生活している大学生もいることが明らかになっています。

　首都である北京や、経済的中心地の上海は必然的に物価も高くなりますが、ほかの都市であれば格段に安くなるというわけです。一方で日本の大学生はというと、東京私大教連の調査で「家賃を除いた1日あたりの生活費はわずか677円」（2018年度）と判明。1カ月20300円という数字は、過去もっとも低い水準だそうだ。

　一方で富裕層の学生はかなり豊かな生活を送っている様子。最近、あるニュース番組で毎月4,500元の生活費を両親からもらっているが、それでも足りずにさらに2,000元を増やしてもらったという女子大生が登場し、ネットで議論が白熱しました。

　次第に物価が日本並みになっている中国ですが、食事や交通機関などは日本よりも低く抑えられていますので、2,000元もあれば十分に裕福な暮らしができます。それがその倍以上というのは、いったいなにに使ってるのかと話題になるのは必然でしょう。
（文＝中国ニュース取材班）