平野ノラ「114106」半世紀の歴史に終止符を打ったポケベルに涙が止まらない

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　90年代をピークに連絡手段として重宝されたポケベル（ポケットベル）。9月30日にその役割を終え、かつてのポケベルユーザーを中心に惜別の声が巻き起こっている。

　ポケベルの起源は1968年までさかのぼり、電電公社（現・NTT）がサービスを開始。当初は呼び出し用ツールとして営業マンが活用し、80年代には数字や文字が表示できるように。数字の語呂合わせを駆使したメッセージが注目を集め、女子高生を中心に一大ブームを巻き起こした。

　一時代を築いたポケベルだが、携帯電話の普及とともに衰退。最後までサービスを展開していた「東京テレメッセージ」が30日にサービスを終了し、約50年の歴史に終止符が打たれた。秋葉原では29日、東京都葬祭業協同組合による「みんなのポケベル葬」を実施。お笑い芸人・平野ノラもインスタグラムにポケベルの写真を投稿し、「誰かベル鳴らして！ って毎秒思ってたっけ。。。ガラスの十代の甘酸っぱい素敵な素敵な思い出を999そしてずっとずっと… 114106」と綴っている。

　ネット上でも別れを惜しむ声が相次ぎ、「ほんと高校時代お世話になりました！」「ありがとうポケベル。マジで泣けてきたよ」といった声が続出。平野と同じく別れを機に数字でメッセージを記す人も多く見られた一方で、「なんて読むのか全くわからない」「ポケベル使ったことないので誰か解読してくれ」とポケベルを知らない世代との差が浮き彫りにもなった。

　ちなみにポケベル葬の遺影に記されたのは、「1141064」という数字列。ポケベル世代にはおなじみの、「愛してるよ」というメッセージに涙を誘われるポケベルユーザーも多かったようだ。