『日本沈没』を湯浅政明監督がNetlixでアニメ化! ファンは「今度はちゃんと沈没させてくれるのか」と不安も

 

 小説家・小松左京が1973年に発表した小説『日本沈没』(光文社)のアニメ化が発表。『日本沈没2020』として、2020年にNetflixオリジナルアニメシリーズとして全世界に配信される。

 累計470万部を誇り、映画、テレビドラマ、ラジオドラマ、漫画と、これまで幾度もメディアミックスされてきた『日本沈没』。今回の『日本沈没2020』は、2020年の東京オリンピック直後に大地震が起きた日本を舞台に、これまでの実写版『日本沈没』では描くことのできなかった未曽有の天変地異を、アニメならではのダイナミックな映像表現で描くという。

 監督を務めるのは、『夜は短し歩けよ乙女』(17年)で「日本アカデミー賞」最優秀アニメーション作品賞を、『夜明け告げるルーのうた』(同)で「アヌシー国際アニメーション映画祭」長編部門最高賞・クリスタル賞を受賞した湯浅政明氏。18年に手掛けた『DEVILMAN crybaby』以来、2度目のNetflix作品に挑む。そのほか、音楽は、テレビアニメ『ピンポン THE ANIMATION』(14年)『DEVILMAN crybaby』に続いて3回目のタッグとなる牛尾憲輔氏、アニメーション制作は、湯浅監督が率いるサイエンスSARUが担当するという。

 今作は、これまであまり描かれてこなかった“ごく普通の家族の物語”を通して、いま描かれるべき日本沈没のリアルに迫る内容になっているそう。湯浅監督は、「オリンピックイヤーに起きた、国家の存亡にかかわる天変地異の中を避難する一つの家族と、たまたまそこへ居合わせた人たち、出会う人々にフォーカスし、大災害の顛末を描きます! ご期待ください」とメッセージを寄せている。

 ビッグタイトルの初のアニメ化とあって、ネット上では賛否両論さまざまな声が上がっている。期待の声のほか、同じく天災をテーマとした作品として、シナリオや演出、作画、防災面などさまざまな視点からアニメファンからの評価が高く、09年の「文化庁メディア芸術祭」アニメーション部門で優秀賞を受賞したオリジナルアニメ『東京マグニチュード8.0』(フジテレビ系)を想起する人も多く、再放送を望む声もある。

 また、「『日本沈没』はパニックものでも家族ドラマでもないんだけどな……」「2006年の日本沈没みたいな低クオリティなのはやめてね」「今度はちゃんと沈没させてくれるんだろうか」と不安視する声も……。

 主演を草なぎ剛、ヒロイン役を柴咲コウが務めた06年公開の『日本沈没』は、1973年公開の映画をリメイクしたもので、興行53億4000万円の大ヒットとなった。しかし、原作や前作とは異なる設定や、草なぎと柴咲の恋愛要素が多く含まれること、『日本沈没』というタイトルながら日本が沈没しないラストに、原作ファンからは酷評されてしまった。

 なお、原作管理を行う小松左京氏の次男・小松実盛氏は、今作はこれまでの『日本沈没』とは「全く異なる点があります」と明かしており、「物語に込められた“災害への警鐘”と“危機を越え未来を切り拓く”というメッセージを受け取っていただければ幸いです」とコメントを寄せているだけに、新しい『日本沈没』となることは間違いないだろう。

 Netlixは地上波のような制約が少ないため、映像表現の自由度も高い。その分、原作の良さを失わず、どのようにアニメとして昇華させていくかが、アニメ化成功のカギとなりそうだ。

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