アニメ『バビロン』野崎まどの【読む劇薬】はアニメでもその効果を発揮できるのか?

TVアニメ「バビロン」公式サイト

【読む劇薬】と呼ばれた小説家・野崎まどさんのサスペンス小説「バビロン」シリーズのTVアニメ第1話がオンエアされた。

第1話「疑惑」
東京地検特捜部検事の正崎善は、製薬会社の不正事件を追ううちに一枚の奇妙な書面を発見する。そこに残されていたのは、毛や皮膚のまじった異様な血痕と、紙一面を埋め尽くすアルファベットの『F』の文字。捜査線上に浮かんだ参考人の元を訪ねた正崎は、信じがたい光景を目にする。

【読む劇薬】を未読なので、見る劇薬としてこのアニメを楽しみたい。

 アニメは3話ほどで原作の1章を消化する形を取っている。この1話は物語の序章の序章にあたるのだろう。まだまだキャラクターも出そろっておらず、わからないことが多すぎる。だが、散布された謎が物語にどのような影響を及ぼすのか楽しみでもある。

 舞台は少し未来の日本。御茶ノ水のような場所にある製薬会社に強制捜査が入った。その事件を取り扱う特捜部検事の正崎は、押収した証拠の中から奇妙な書面を発見。この製薬会社の不祥事に政治家が絡んでいる証拠の糸口をつかむ。

 その書面には、毛髪、皮膚、血痕などが付着し、さらに一面にびっしりと「F」という文字がびっしりと書き連ねられていた。

 そして、その書面に付着していた毛髪などから因幡準教授が割り出された。だが彼の住居に赴くも一足遅く、彼は死去。しかも自殺かと思いきや、その死には不可解な点ばかり。正崎は疑惑をぬぐえないまま、捜査を進めた。

 その最中、続いて政治家が売春を斡旋しているかのような場面を目撃する。正崎は部下の文緒厚彦に売春相手の女性を追わせ、自身は政治家を追う。だが、しばらく経つと、文緒から今にも正崎の元から去るような文面のメールが送られてくる。それを読んだ正崎は文緒を探し当てるも、時すでに遅く、彼は自らの命を絶っていた……。

 謎が謎を呼ぶ、息を呑む展開が続く。【読む劇薬】はアニメでも、その効果を発揮することができるのか。続きに期待したい。
(文=三澤凛)

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