アニメ『アフリカのサラリーマン』主人公よりもオオハシに目を奪われる第１話！自由すぎて大爆笑！！

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　サバンナも食物連鎖もカンケーない！　アニマルサラリーマンたちのかわいく、シュールで世知辛い、資本主義会社員デイズ『アフリカのサラリーマン』の第1話。

第1話「アフリカの痴漢」

　アフリカの朝は早い。動物たちは日の出と共に起きたり起きなかったりして、明るい一日がはじまっていく。ごく普通のサラリーマンであるライオンは、スーツについた毛をコロコロして出勤。一方、彼を先輩と慕うトカゲとオオハシは、満員電車で肉食女子高生に絡まれていた。

　これは面白い。強面なライオンの素顔とは裏腹に心優しいライオンの朝から始まるこのアニメ。ライオンだって普通の夫でサラリーマン。スーツを着ると自分の毛がついちゃってコロコロが欠かせない姿だったり、ゴミを捨てろと奥さんに怒られたりと普通の日常を過ごしている。この絵面だけでちょっと笑みがこぼれてしまう。あまりリアルすぎない絵柄と、ゆるゆるな雰囲気がたまらない。

　ライオンは主人公だが、脇を支えるキャラクターがやばい。ライオンの同僚であるトカゲとオオハシくんのキャラクターが強すぎて、普通ならいるだけでインパクトが強いライオンがかすむほど。

　通勤電車の中で痴漢に間違われてしまったオオハシくんをかばうために、色々尽力していたトカゲくん。しかし、だんだん埒が明かなくなってしまい、最終手段としてトカゲくんのしっぽを切って逃げる作戦に。

　そうだ、トカゲって尻尾は切れますもんね。また生えてきますもんね。それにしても尻尾を切るとあんなに血が出るものなのか。一気にスプラッター感が出た。

　まだ第一話なのに、オオハシくんに心を奪われすぎてしまった。テンションが薬でも決めてるのかっていうほどに高いものばかりで、さらに下ネタと放送禁止用語を飛び交す。仕事はさぼるし、顧客情報流出させるしライオンやトカゲくんに何かを擦り付けたりとやりたい放題自由人。これが現代の若者っぽさをイメージしているんだろうか……。
　
　会社で何か問題があっても定時でサクっと帰るのがオオハシ流。「定時後も拘束される法的根拠もないし」ってさらっといって合コンに向かう。

　合コンはオオハシたちと美女動物たち。しかし、オオハシの前に座ったのは、ただの豚。人語を解さないただの豚に荒れ狂うオオハシ。しかし、その豚が財閥系のお嬢様だと分かると態度が一変。手の平を返したようにこび始め、結婚したら財産奪って捨ててやる、などの暴言のオンパレード……。合コンでの男性の心の中ってみんなこんな感じなのだろうか。

　どこもかしこも突っ込みどころ満載で、シュールだからこそ可笑しいアフリカのサラリーマンたちの会社員生活。まだまだキャラクターも増えそうだしそれぞれの動物たちの生態とリンクしたサラリーマン生活にも期待大。

　日曜の夜中オンエアということで、月曜からの仕事が少し楽しみなりそうな良アニメだ。
（文=三澤凛）